こんにちは、現在Web制作フリーランス3年目のしょーごと申します。
最近は「Web制作を学ぶ人」が増えたのに伴って、「Web制作を勧める人、発信する人」も増えましたよね。
私も「発信側」の人間です。
しかし最近この「発信側」の人間によって「Web制作で仕事をする」ということへの認識が少し歪んで伝えられている気がするので、同じ「発信者」として責任を持って、
Web制作、仕事における正しい知識、理解とマインド
これを発信していこうと思います。
今回は
- Web制作で稼ぐ系の発信の目的
- SNSでの収益報告の是非
- フリーランスブラックリスト
- 仕事が途絶えないフリーランスの特徴
こんなことをお伝えしようと思います。
ちなみに敬愛するはにわまんさんも同じ趣旨でずっとわかりやすく短くまとめられてますので、ぜひ合わせて見てみてください。
この記事の反響
最重要「Web制作は相手に稼がせる手段」
文章が混沌とする前に自分の結論を先に述べておきます。
Web制作は相手に稼がせる手段で、ついでに自分も稼げるぐらいの認識が良い
そして以下がこの記事の要点になります。
- Web制作で自分自身が稼ぐのは大事だ
- 特定の売上高を目標に据えて、そこに向けて頑張るのは良い、定量的な目標は大事
- 目標達成したら発信してもいいだろう、尊いことだ
- ただ「ある発注者」はそれを見て引くし、「別の発注者」は金額で実力判断して発注してくるかもしれない(錯覚資産)
- 自分の発信がどう見られるか理解しておく必要はある(3種類いる)
- だめなのは、「自分さえよければいい」という思考、それはモンスターフリーランスを生み出し、最悪違法行為に発展する
- 「Web制作という武器」で「相手の売上貢献をする」という意識が大事だ
- つまり、ベクトルを自分より相手に向けてほしい
- 最終的に仕事が途絶えず長く活動できているのは、「相手にベクトルが向いたフリーランス、経営者」だ
- それを「誠実さ」という。
きっかけは同業者の「違法行為のススメ」
最近はWeb制作系の様々なコミュニティがありますが、このような発信をしているという噂を聞きました。
- 案件獲得営業の際は有利に進めるため「経歴を書き換えろ」(経歴詐称と同意)
- デザインをコーディングで再現できないのは当たり前だ
- 他人のポートフォリオで営業
これを最初に聞いた時
と思いました。
このあと詳しく述べます。
Web制作 ✕ 稼ぐという言葉
お金は大事
2018年頃からブログ・YouTube、Twitterなどで
- プログラミングは稼げる!
- 年収1000万は簡単ですよ
- リモートワーク!!自由!!
みたいな発信が伸び、「楽に高収入」の印象ができたのが、始まりかもしれません。
プログラミングスクールだって、そういった「稼げる系文言」をメインコピーにずっと集客をしています。
私も当時2018年にそういった経緯でプログラミングを仕事にしようと決めました。
しかし、私は「勝ち馬に乗る」この意思決定は自然なものだと思います。
始めるきっかけなんて、多くはお金だったりします。
だって生きるには万人に必要なものなのですから。
だから、「発信側」はみんなが自分ごととして興味を持つ「お金✕プログラミング」という軸で訴求してくるのです。セールスとして自然ですね。
嫌儲バイアス
ただ現実として、「クリエイターがお金稼ぎをすることに嫌悪感を感じる」という心理現象が存在することも事実です。
これを「嫌儲バイアス」と呼びます。
最近だと「100日後に死ぬワニ」の炎上で体現されていたかなと思います。
他人の目を考えるべき
つまり、「Web制作✕稼ぐ」という発信は、多くの人には「よく映らない」可能性があるということを認識しておいたほうがいいです。
売上を目標にして達成するのは尊いことだ
私は「収益報告」を「悪いことだ、いますぐやめたほうがいい」などとは思いません。
と思われるかもですが、物事は「二項対立ではなくグラデーション」なのです。
収益報告・稼げる系発信の種類解説
①純粋に嬉しい・共有したい
例えば「1円でも稼ぐ」「収益5万円」「収益20万円」「収益100万円」などを目標にしていて、それを達成したときの報告ツイートなどです。
Twitterでよく見ます。
私自身もこんなツイートしてましたw
目標を達成したら、ツイートして「おめでとう!」を貰って喜んでいいのですよ、本来はね。
②インプレッション・エンゲージメント快楽落ち
注意するべきは、「癖になりお金系ツイート中毒者」になることです。
「Web制作✕稼ぐ」「ブログ✕稼ぐ」みたいな発信、要は万人が自分ごとであると感じる「お金」を絡ませると、
- 拡散されやすくインプレッションめちゃ上がる
- エンゲージメント率高い
という状況になります。
そこで一度「承認欲求の快楽落ち」をしてしまうと、次第にそれ系の発信しかしなくなります。
あなたが「Web制作者・エンジニア」としてクライアントからの「受託案件」をしているなら、これは割と致命的になりえます。
でも、次のパターンの人で「受託案件獲得」をKPIにしない場合、これはむしろプラスに働きます。
③リスト獲得系発信者
彼らは非常に戦略的に「〇〇✕稼ぐ」系の発信を行います。
- 「〜をすれば月収〜万円可能だ」と道を示す
- 自身の売上を堂々公開して権威性とする
- Twitter,YouTube,インスタなどを「集客の場」、フォロワーを「お客」と考え、ブログやYouTubeに誘導し、最終的にLINEなどでリスト獲得し、商品を販売する
すみません、流れ的に「悪者」みたいに見えるかもですが、それは違います。
リストを獲得するのはビジネスでは鉄板で、古来より行われてきた手法です。
なんら責められるものではありません。
注目すべきは彼らは「発注者の視線なんか気にならない」ということです。
受託案件で稼ぐのではない、アフィリエイトや商品販売で稼ぐのが最初から目的の発信なので、痛みなしなのです。
インプレッション・エンゲージメントが高いということは、見込み顧客が集まりやすい発信ということ。
「案件獲得をメインの収益源にしていて、Twitterからも案件の話とか貰えればいいなぁ」ぐらいに思ってる人とは、はなから対象者が違います。
むしろ真似するのは遠回りでしょう。
自分の発信の対象は誰か考えよう
ここでようやく重要なことを言います。
「あなたの発信の目的と対象者は誰ですか?」
ケーススタディ:ダメな例
実際にダメな例を見てきますが、特にあるあるな事例をあげます。
自分事だと思う人がいると思うので、結構ショッキングな内容かもしれません笑
案件をTwitterなど発信でも取れるようにしたい
- 「クラウドソーシングはオワコンなので、制作会社に営業をかけたほうがいいですよ、それにはポートフォリオをサーバーに上げたものを3つ準備して、営業分に添付すると効果的です。」
- 「ProgateのHTML,CSSコースの道場編はクリアしなくてもOK、上級まで終わらせたら書籍での学習に入りましょう、おすすめは〜」
- 発注者は経営側、または売れっ子フリーランスが大半
- この発信は駆け出しに向けたもので、はなから届かない
- 逆に「初学者にリーチしたい人」向けの発信
あなたの発信の対象者は誰ですか?
偉そうに、お前はどうなんだという話
すみません、私を発信の参考にしないでくださいw
Twitterを伸ばすことは2020年には辞めてしまいました。
これには理由があります。
①案件獲得の営業が必要ない
シンプルに一番はこれです。
紹介だけで仕事が回る状態
私と同時期にフリーランスになった方で、いまも精力的に営業活動されてる方はそんなにいません。
むしろ溢れ出ているので、お断りしなければならないという「申し訳無さとの闘い」です。
最近は受験勉強も始めたので…
②潜在的な炎上リスク
Twitterは炎上リスクが高く、フォロワーが増えて影響力つくのも、活用する気があまりない場合はリスキーです。
2018年のフリーランスになった当初にしていたギラギラしたツイートも、今ではできなくなりました🥺
だから、最近は誰の心も動かない用な、適当なツイートしかしてません笑
相手にベクトルを向ける
とんでもなく話がそれましたが、冒頭に述べた
- 案件獲得営業の際は有利に進めるため「経歴を書き換えろ」(経歴詐称と同意)
- デザインをコーディングで再現できないのは当たり前だ
- 他人のポートフォリオで営業
こういったことが起こるのは、「自分さえ稼げればいい」という思考に染まって、
「相手ではなく自分にベクトルが向いた状態である」ことが原因です。
ここでWeb制作のそもそもの目的を見直してほしいです。
なぜ、Web制作をするのか?
それは、「納品先、お客様の売上を上げるため」
「相手を稼がせて自分もついでに稼げる」ぐらいの感覚です。
売れっ子フリーランスはここができてる
仕事が途絶えないフリーランスは以下の図を見て「うんうんそうだ」と頷いてくれるはずです。
常に相手の期待値以上の仕事をこなす
これはそんなに難しいことじゃありません。
「当たり前のことを当たり前に」やっていれば、出来てしまいます。
そして、仕事を継続受注したり紹介でバンバン仕事が決まる人はここをきちんとしています。
だから、
「〜さんになら、信頼して任せられる」と純粋想起でポートフォリオすら確認せず依頼してきたりするのです。
フリーランスは信頼業です。
当たり前のことを、当たり前に。
誠実であることが、長く成功する秘訣なのです。
恐ろしいフリーランスブラックリストの話
これは他人事ではないのですが、「あのフリーランスやコミュニティやばらしいよ」という情報はめちゃくちゃ伝播します。
っていうことがごくまれにあります。
たとえ仕事でミスをしてしまっても、ちゃんと謝って対策すればブラックリスト入りすることはまずないですが、
- ミスしても謝らない
- 正そうとしない
- 平然と納期遅れ
- 音信不通
- そしてSNSで愚痴を言いまくる
これをやると100%終わります笑
そして恐ろしいことにまあまあいるのです。
故に、「当たり前のことを当たり前に」やっていれば問題ないのですね。
さいごに これからこの業界に入られる方へ
Web制作で「上手くやれば」稼ぐことができるのは事実ですが、ぜひ今回を通して
「Web制作とは相手の売上に貢献することである」というマインドを持って活動してほしいなと思います。
「仕事クレクレ」な感じは営業文にもにじみ出てくるものです。
ではなく、
と言われたほうが、パートナー契約の営業をされた方も気分がいいでしょう。
みなさまのご検討お祈りしております。
補足追記:いい例
ここまで解説して気づいたのですが、「案件受注に良い発信例」を出したほうが親切だと思ったので、追記します。
それはじゅんぺいさんです。
このようなツイートをたまに見かけるたびに、
と思ってました。またコミュニケーション面も問題なさそうなのはツイートから知っており(お会いしたことがあるのもそうですが)
ポートフォリオや実績確認もせず、先日ある案件参画のオファーをさせていただきました。
むしろ「忙しそうだし断られたらどうしよう(´;ω;`)」と思ってました笑
普段の発信が大事だということをわかってもらえたらと思います👍
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