こんにちは、現在フリーランスのweb制作者として活動しているしょーご(@samuraibrass)です。
突然ですがみなさん、フリーランス=リモートって思ってませんか?
執筆原因になったある問題意識
フリーランスエンジニア=リモートで自由という印象が先行している
コロナ禍もあってか、リモートテレワークへの熱視線が集まりやすくなって、そう言った
プログラミングスキルを身につけて、自由で高収入に、リモートで稼げるようになろう!!
という文言が余計増えているように感じます。
これは自分がどう言ったエンジニア、契約形態で働くのかでだいぶ変わってきますので、
どのようなフリーランスがいるのか
これをまず正しく理解することでミスマッチを防ごうという狙いがあります。
執筆者の履歴
2018年8月よりフリーランスのweb制作者、勤務スタイルはフリーランスになってからずっとフルリモートで、サイト制作や保守運用で毎月生活費を稼いでいる。主要スキルはJavaScriptやWordPressなど。
フリーランスは四種類に分けられる(四象限)
突然ですが、フリーランスを四象限に分けました。本記事の結論になります。
フルリモートとは
勤務スタイル
場所と時間に囚われない(自分の場合だと、最近は9:00~23:00が就業時間)
仕事場所
場所に囚われないため、自宅でもコワーキングでもカフェでもどこでも良い(自分の場合だと、ほとんど東北の実家にいます)
常駐=クライアント企業のオフィスに出社して作業するスタイル
勤務スタイル
場所と時間指定(会社員に似ている)
仕事場所
常駐なので、基本的にオフィスで行う
請負と準委任
納品物があるかないか
請負契約→あり
準委任契約→なし
請負なら成果物を納品しない限り報酬は支払われませんが、準委任の場合はプロジェクトで制作しているものが完成しなくても、労働者の業務時間に報酬が支払われますので期間満了になれば報酬は支払われます。
契約不適合
これは2020年4月まで瑕疵担保責任を呼称されていたもので、
納品後5年以内にバグが見つかった場合は
- 修補請求
- 解除
- 損害賠償請求
- 代金の減額請求
請負契約に置いてはこれらに応じなくてはならない責任があります。
では用語の解説は終わったので、その上で先ほどのフリーランスの4タイプについて、解説していきます。
リモート&準委任フリーランス
常駐→リモートのパターンが多い
最初は会社で正社員か常駐で働き、実力や信頼が伴ってからリモートになるパターンが多いです。
準委任は労働時間に大してお金が支払われ、またリモートなので実際の働きぶりをみずらかったり、先輩同僚のサポートを受けにくいので、
すでにスキルのある個人でないと難しいです。
稼働時間が決まっているので時間には囚われますが、場所は自由です。近年会社員でもリモートの働き方が広まっているので、
この形態を目指すなら、必ずしもフリーランスである必要はないかもしれません(収入面は上がる傾向にあるようですが、もちろん社会保険料などは自費負担になります)
リモート&請負フリーランス(私)
成果物を納品すれば自由
請負契約自体が、「成果物に対する報酬」制度なので、それが達せられるなら「時間と場所」は完全自由です。
その逆もまたしかりで、終わらなければ徹夜でも仕上げます。
世に言う「web制作フリーランス」の大部分が、言語化されませんが実はここに属しています。
最初のハードルは低い
クラウドソーシングなんかがこの仕組みかと思います。発注者は納品物が納品されなければお金を払う必要はないので、
時間給の「準委任」よりは、受注者にも発注者からも最初のハードルは低いです。
ただ、労働時間が長くなりやすいため、実は消耗しがちです。
孤独に作業するため周りに聞ける先輩はいないし、損害賠償で会社、法律に守られない、私生活と仕事が混ざり込むことによって、
人によっては意外に消耗しています。
私の周りでも、請負リモート系の人は、今では就職してしまった人もかなりいます。気持ちはわかります笑
常駐&準委任フリーランス
クライアント企業に出社し業務を行う
会社員と変わらず出勤します。多くの一般的なフリーランスは常駐型が多いです。
委託業務が完了しなくても、報酬は得られる
先ほども触れられていたとおり、準委任契約は「仕事の過程に主眼」を置いているため、善管注意義務を守っていれば損害賠償も発生しません。
契約満了後、一定期間の後に報酬が振り込まれます。
月単価100万などと自称されてる方々はこのタイプが多いです。
正社員→準委任が多い
あくまで自分の周りですが、正社員よりも働き方の柔軟性や責任、報酬の面から退職後はそのまま常駐型準委任フリーランスになる方が多いです。
またポテンシャルで常駐準委任型になる方も多いですが、その場合は報酬はかなり低い(月収30万とか)ことが多いようです。
実力や人脈に恵まれれば、人によってはここから「リモート&準委任」になっていったりします。
常駐&請負フリーランス
委託業務を完了しなければ報酬は得られない、また偽装請負の問題も
クライアント企業に出社するのは変わらずですが、こちらは請負契約なので、成果物の納品が前提です。
また契約外の業務を出先に指揮命令されると「偽装請負」となり違法になるなど注意点もあります。
フルリモート請負の辛み
ここからは、私自身が「フルリモート請負フリーランス」なので、その働き方の「辛み」「良さみ」を述べていきます。
辛み①病みやすい
とにかくフルリモートで自宅で作業をしていると病みます笑
周りに聞ける相手もいませんし、難度の高い案件の場合、常に戦いの連続です。
定期的に誰かと作業会をするなどしないと、個人的にはきついですw
辛み②場所探しが意外に大変
- フリーwifiは脆弱性の塊、また一時間に一度通信が途絶える(スタバwifiとか)
- 画面を不特定多数にみられる
- クライアントとのMTGではとても使えない(店側が禁止している場合も)
- コワーキングでも意外と話せるような個室ない、個室はお金かかる
快適な場所は、自宅かオフィスに落ち着くと言う…
作業時間の長期化(セルフブラック)
私の周りというか、フリーランスや起業家、スタートアップだと労働と私生活の境目が曖昧な分、
きちんと管理しないと「セルフブラック」に陥るケースが非常に多いです。
私も最近は「13時間」ほど毎日pcと向き合っており、肩こりがひどいです…
フルリモート請負の良さみ
そうは言いつつ、自分が「フルリモート請負」を続けるのは、それを上回るメリットがあるためです。
好きな時間好きな場所で働ける
例えば沖縄のエンジニアシェアハウスでガッツリセルフ開発合宿してみたり、
尾道でゆったり仕事をしたり
これらは成果物させ納品すればあとは自由に可能です。
実家にいれば支出0
リモートなので、私は自宅で作業することが圧倒的に多いです(病みやすいですが…)
人によっては賃貸をしているかもですが、私の場合は生活支出が極端に少ないため、バーンレート(月々に減っていくお金)が低いです。
特に駆け出しフリーランスは軌道に乗るまでお金がないので、自宅にステイする選択肢を取れるかは結構重要になります。
売り上げと労働時間がアメリカンドリーム級
好条件の案件をたくさん抱えられるようになれば、少ない労働時間で月100万を超えることが可能です。
リモートはどこ?
つまりここまでの話をまとめると、リモートができるフリーランスは上の2つ(リモート&準委任とリモート&請負)ということになります。
ではこの「リモート&準委任」「リモート&請負」になるためにどうすれば良いかを簡単に述べていきます。
リモート&準委任フリーランスになるには?
実力と人脈、信頼を積み重ねる
もともと正社員だった人がなったり、業界でスキルも信頼も人脈もある人が気付いたらなっているパターンが多いです。
低スキルでもなれてる人をたまに見かけますが、かなりコミュ力が高く人脈に恵まれないと厳しいと思います。
数年は社員として実力をつけ、その後フリーランスになってリモート勤務が王道かと思います。
それと、自分の周りだと「web開発系」に多い気がします。フロントエンドやサーバーサイドなどですね。
フルリモートのReactやRails触れる人などはちょくちょく見かけますが、数は多くありません。大体の人が常駐→リモートでクライアントの信頼の上で成り立っています。正直難易度は高いです。
リモート&請負フリーランスになるには?
web制作フリーランスはいきなりなれるが…
web制作の特性上、この業態はweb制作フリーランスが多いです。
webサイトの案件を受注さえすれば誰でもすぐ可能なので、発注者も受注者もハードルが低いのが要因です。
サステイナブルな仕組み作り
請負は案件毎に契約するため、案件が終わって次の案件が控えていないと無収入の期間ができます。
とにかく案件をとることが大切です。
月30万稼げるスキル≠月30万稼げるでは決してありません。この働き方を目指す場合は、とにかく案件をとることが大切です。
スキルの上げ方自体は以前解説しています。
あなたが目指すのは、どこ?
フリーランス案件の探し方
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