こんにちは、2015年9月〜2016年7月まで北京に留学していたしょーごです。
今回は中国・北京留学における注意点を紹介したいと思います。
中国留学で北京を選ぶ理由
方言がないからで選ぶと後悔します
最初からズバッと申しますと、北京は中国語の中でも最強にわかりずらい方言を持っています。
その名も『北京話(北京话)』(俗称:京片子)です。
北京を留学先に選ぶ理由としては
- 中国の首都であり、様々な国の留学生と出会えそう
- 名所旧跡が多く、面白そう
- 有名大学が北京にあるから
- 天安門など中国の現在を肌で感じたい
- 北京料理大好き
などなど様々ありますが、『標準の中国語を学びたいから」という理由で北京を選ぶのは危険ということです(実は私ですがw)。
北京語には中国人も苦戦
試しに下記の動画をご覧ください。
北京の出身ではない中国人が北京語の試験に挑戦するという動画です。
まあ、お手上げといった様子です笑
僕も北京に10ヶ月いましたが、ほぼわかりません。
北京語が難しい3つの理由
その1:話すスピードが早すぎる
北京の、特に昔から北京に住んでいる人(特に中高年)はめちゃくちゃ話すのが早いです。
タクシーに乗るとわかりますが、凄まじいスピードで話してきます。
その2:儿化(アール化)が激しい
儿化とは、下を巻いて発音する北方方言の特徴で、よく語尾を舌を巻いて発音します。
代表的なものは『一点』(意味:少し)でしょう。
普通語では『イーディエン』ですが、北京など北方では一点儿となり、『イーディアール』となります(ルの発音のみ舌をまく)。
『不知道(知らない)』すら『不儿道』と化します笑
さらに北京では、多くの名詞、形容詞に儿化が現れるので、儿儿(アールアール)ばかり聞こえて頭が混乱しますw
胡同儿里边儿四合院儿
自分で使う分には、慣習的に儿化しない言葉も決まっているので、さらに難しいと言えます(面条儿とは言っても、油条儿とは言わない)。
その3:独特の語彙
これはどの方言にも当てはまりますが、北京語も豊富な独自の語彙を持っています。
具体的なものは前出の動画にいくつか出ているので確認してみてください。
個人的に一番使ったのは『今儿(今日)』です。中国語なら『今天』ですね。
まあ、さっきの儿化の延長みたいですが、北京語を使うと受けがよかったのとこれは簡単に覚えられたので、よく使っていました。
方言のない場所は存在しない話
どこに留学しようが方言は存在します
ここまでで、北京留学難易度高すぎると思われたかもですが、そんなことはありません。
この北京话が如実に出てくるのは中高年(特に昔から北京に住んでいる老北京と呼ばれる人々)と話す場合で、
現地でおしれてくれる先生や、交流する大学生はほとんど綺麗な普通語(中国語)を話します。
これは広東省や上海で学ぼうと同じことです。街中では方言にぶつかるのはごく当たり前だと思ってください。
街中ではよく普通語が話せず、方言しか話せない人もいますが、そこは貴重な体験をしたと思うようにしましょう笑
北京留学は楽しいですよ
ここまで散々、北京語やばいって話をしてなんですが、とは言え『北京語=普通語標準語』という解釈は危険というだけで、北京留学そのものはめちゃくちゃ楽しいです。
- 天安門があり、中国の政治を肌で感じられる
- 中国各地から人がきており、様々な地方の人と交流できる
- 胡同や四合院建築が魅力的
- 歴史オタクにはぴったりの、大量の名所旧跡
- 水餃子が美味しすぎる
愛が深すぎて、あげたらキリがないです笑
中国留学に行く際は、北京語という特徴的な方言が存在するという点も加味して、場所を選んでもらえると良いかなと思います。
ご寄付を頂けると今後の更新の励みになります!