統計検定2級は高校数学ができる人であれば数週間で合格可能な資格ですが、ド文系で高校の微積分の概念すら怪しい人の場合は文系なりの勉強法が必要になります。
統計検定2級に関して、こんなことで悩んでいませんか?
これらの疑問に全て答えていきます。
統計検定はCBTになって対策方法が以前と変わっているので、正しい勉強方法を知らないと本番でかなり焦ることになります。
そこで今回は話す内容を精選して、以下の内容をお話していきます。
- 自分の学習履歴
- CBT試験の特徴とPBT試験との違い
- これから統計検定を勉強するなら最短でどういうルートを通るか(数学力0から解説)
- 合格のために、やらなくていいこと
- 統計検定合格後の勉強
ちなみにこれを話している私自身は
- ド文系で10年前の現役のセンター試験数学は4割(数Ⅲは今も知らない)
- 微積がなにか完全に忘れている
- エンジニアだが、数学を一切使わない
こういった経歴でしたが、試験一回目で80点を獲得し、比較的余裕で合格することができました。
なので、現在数学がダメダメな方でも問題ありません。
数学の基礎学習は必要になりますが、そこも解説します。
今回の記事は以下の点に重点を置きました。
- ド文系で数Ⅲ知らない、数ⅡB忘れていることまで想定したロードマップ
- 最新CBT対応
- 今私がゼロから勉強する場合の、最強最短の勉強法
- 試験に頻出の分野と実は出ない分野をこっそり教えます
- 統計検定2級合格後のデータ分析スキルを上げるための学習内容
私が当時知りたかったのにネット上にあまり無かった、これらについて解説します。
なので、他のどの記事よりも、みなさんの「統計検定2級に合格する」目標を叶えやすいと思います。
今現在もデータ分析を学んでいる私が、ガッツリ解説していきます!!
この記事を書いたのは
しょーご(@samurabrass)
当ブログ「しょーごログ」の運営者。2018年からWeb制作・フロントエンドエンジニアとして主にWordPressでのサイト制作やシステム開発のフロントエンドを担当。同時にブログとYouTubeで情報発信を行っている。駆け出しエンジニアのコーディング課題添削も行い、スクール講師を4年以上している経験を活かした分かりやすい記事制作を心がけている。
動画でも解説しています!
統計検定2級についておさらい
統計検定はCBTになった
まず基本的なことから。
統計検定は1級以外は、2021年より全面的にCBTというパソコン形式での受験に切り替わっています。
参考:CBT(Computer Based Testing)とは
それに伴って、ネット上にある情報の多くが会場受験型の「PBT形式前提」であることにご注意ください。
PBT(過去問に載っている問題)と現在のCBTは少し雰囲気が異なります。
ここをまずは押さえてください。
ネットにある短期間合格情報ほど試験は甘くはない
統計検定2級の勉強法を検索していると、
- 2ヶ月の勉強で合格!!
みたいな記事があっりしますが、多くの場合、理系出身または学生の場合が多く、文系で数学が苦手な私のような人間には現実的に厳しいです。
なので、今回は最短で合格する効率の良い方法を解説しますが、ある程度の勉強時間と期間を確保する覚悟を持っていただきたいです。
数学が全くできない人は、長期で勉強する覚悟を決めたほうがいいです。
私が統計検定2級に合格するまでの勉強法と参考書
私の勉強期間と使った参考書の一覧を表にしました。
2022年9月から対策をはじめて、合格したのが2023年1月29日(日)なので、5ヶ月間が対策期間になりました。
一日平均2時間程度です。
参考書の数が多いですが、このあとおすすめ勉強法では本当に必要なものを精選するので、みなさんが必要な参考書は少し減ります。
2022年9月 | 2022年10月 | 2022年11月 | 2022年12月 | 2023年1月 |
やさしい高校数学(数学II・B) (微積と統計的推測の部分) | チャート式基礎からの数学B (統計的推測の部分) | 統計Web Step0&1 (前半) | 統計Web Step1 (後半) | 公式問題集[2016〜2017年] |
マセマの初めから始める数学A (確率の部分) | 完全独習 統計学入門 (副読本として) | 公式問題集[2018〜2021年] | 公式問題集[2013~2015年] | |
統計学がわかる ファーストブック (通称ハンバーガー本) |
ちなみに、使用した電卓は以下です。カバーがついていて、打鍵感もよく使いやすかったです。
あと単純にメタリックでかっこいいです笑
2022年9月 高校数学の確率と統計的推測を固める
統計検定2級で必要となる高校数学は、
- 数Aの確率
- 数Ⅱの微分、積分
- 数Bの確率分布と統計的推測
この部分なので、まずこの範囲の高校数学を学びなおしました。
やさしい高校数学(数学II・B)は、おそらくこの世に存在する全ての数学入門書の中で、最も優しく数ⅡBを解説してくれている入門書になります(その分かなり分厚いですが)
微積は今考えると、ガッツリやらなくても良かったかなとは思いますね…
高校数学の微分は難しすぎるし、積分もそこまで複雑な計算は出ないので…
今は高校生も数Bで95%信頼区間とか学ぶんですね…
2022年10月 青チャートで大学入試過去問で統計的推測分野を学ぶ
数Bだけ載っている青チャートで、大学入試の「確率分布と統計的推測」の問題をときました。
慶應義塾大学や一橋大学、医学科の問題など、かなり難問揃いで、正直オーバーワーク感がありましたね…
2022年11月 統計Webをメインに、副読本を2冊
統計検定2級合格を志すなら、外せないのが「統計Web」でしょう。
この統計Webの「Step0. 初級編」「Step1. 基礎編」を行いました。
また、副読本として「完全独習 統計学入門」「統計学がわかる ファーストブック」の二冊を使いました。
この二冊は、正直かなり役立ちました。
「完全独習 統計学入門」→カイ二乗分布、t分付についてかなり分かりやすい
「統計学がわかる ファーストブック」→分散分析がかなり分かりやすい、
いずれも統計Webだけのシンプルな解説では理解できなかったので、この二冊に助けられました。
2022年12月 統計Webを終え、過去問に
統計Webの後半の回帰分析はかなり数式が難しく、正直「最小二乗法」のあたりの証明や公式は捨てました笑
ただそれでも結果的に問題ないのは、その後の過去問でわかったので、統計Webの回帰分析の数式を全て理解しようとせず、早めに過去問に移りました。
ちなみに、2021年の過去問を最初にやってゲキムズ過ぎて、3割しか取れませんでした…
2023年1月 過去問8年分を3周回す
2021年から2013年分まで、最新年から順に回しました。
後に解説しますが、この順番はおすすめしません。
おそらく過去の過去問は現在刷られていないので、在庫がなくなったら終わりだと思います(2011年のものなど)
早めに手に入れておくといいかなと。
統計検定2級のCBTを受けてみた感想
やはり過去問を積んでおくべき
実際の試験内容に触れることはできないのですが、過去問をひたすら回すのがかなり最短だと思います。
ネット上では「2011~2015年の過去問から出る」みたいな記事もありますが、受けてみてもっと幅広い年度の過去問をやっておいたほうがいいかなとは思いました。
ちなみに、過去問がそのまま出ることはありません。
ただ、過去問は最新年の2021年に近づくほど難しくなり、特に2021年度のはかなり難しいです。過去最高難易度と言われています。
それをやる必要は…うーんという感じですね。
今から統計検定2級を受けるおすすめ勉強法と参考書ルート
では、ここから「統計検定2級合格までのおすすめの参考書ルート」を紹介していきます!
数学が苦手な文系の人が、統計検定に必要な数学から学びなおして、最大効率で合格するルートになります。
60点よりは余裕を持って、70点で安定して合格するルートです。
数学が得意な理系の方は、最初の高校数学は飛ばして、統計Webと過去問をガシガシ進めれば、半分の期間でもいけるかと思います。
勉強時間ごとに「3つのルート」を作成しました。
- 4ヶ月ルート(毎日の平均勉強時間2~2.5時間)
- 3ヶ月ルート(毎日の平均勉強時間3時間)
- 2ヶ月ルート(毎日の平均勉強時間5時間)
微積や確率の基礎を覚えている人は、2ヶ月でもいけると思います。
前提として:公式問題集[CBT対応版]と公式テキストは入れてません
公式問題集[CBT対応版]は2023年1月に発売された本で、CBT方式試験の出題範囲と出題形式にのっとった問題・解説を収録しています。
すごく良さげなのですが、過去問と問題が被っていて新しい問題はないし、過去問集に比べてボリューム低めなので、今回は入れていません。
もし昔の過去問が手に入らないときは、代理で使ってもいいと思います。
また、統計検定2級の公式テキスト「統計検定2級対応 統計学基礎」は、やはりネットの情報どおり難しいと思います。
結局理解できない部分を他の書籍で穴埋めするので、今回メインで使っていく無料の統計Webとの違いが微妙です。
試験合格後に読むにしても、「入門 実践する統計学」「統計学入門 (基礎統計学Ⅰ)」などの良書があるので、特に役目はないかなと思います。
私は合格後の現在「入門 実践する統計学」を読んでいますが、こういった本は試験合格後に読むと理解力があるので、学びが多いです。
良書はたくさんあるので、公式から出てるものは過去問だけでいいかなと思いました。
では、ここから具体的なルートを発表していきます。
❶4ヶ月ルート 毎日平均2~2.5時間の勉強
期間 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 |
1ヶ月目 | マセマの初めから始める数学A (確率の部分) | やさしい高校数学(数学II・B)(微積の触りだけ) | やさしい高校数学(数学II・B)(微積の触りだけ) | 高校数学の見直し |
2ヶ月目 | 統計Web Step0&1 (1-6まで) | 統計Web Step1 (7-15) | 統計Web Step1 (16-21) | ①統計Web Step1 (22-26) ②完全独習 統計学入門 (副読本として) |
3ヶ月目 | ①統計Web Step1 (26-32) ②統計学がわかる ファーストブック (通称ハンバーガー本) | 過去問2011~2012年 (3つほど) | 過去問2013年ぐらいまで (3つほど) | 過去問2015年ぐらいまで (3つほど) |
4ヶ月目 | 過去問2017年ぐらいまで (3つほど) | 全範囲復習 | 過去問の苦手問題を周回 | 見直しと本番 |
❷3ヶ月ルート 毎日平均3時間の勉強
過去問に一ヶ月半使える
期間 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 |
1ヶ月目 | マセマの初めから始める数学A (確率の部分) | やさしい高校数学(数学II・B) (微積の触りだけ) | 高校数学の見直し | 統計Web Step0&1 (1-6まで) |
2ヶ月目 | 統計Web Step1 (7-15) | ①統計Web Step1 (16-25) ②完全独習 統計学入門 (副読本として) | ①統計Web Step1 (26-32) ②統計学がわかる ファーストブック (通称ハンバーガー本) | 過去問2011年から2013年まで (4つほど) |
3ヶ月目 | 過去問2013~2015年 (4つほど) | 過去問2017年ぐらいまで (4つほど) | 過去問の苦手問題を周回 | 見直しと本番 |
❸2ヶ月ルート 毎日5時間以上で過去問まで超特急
期間 | 1週目 | 2週目 | 3週目 | 4週目 |
1ヶ月目 | ①マセマの初めから始める数学A (確率の部分) ②やさしい高校数学(数学II・B) (微積の触りだけ) | ①やさしい高校数学(数学II・B) (微積の触りだけ) ②高校数学復習 | 統計Web Step0&1 (1-15まで) | ①統計Web Step1 (21-32) ②完全独習 統計学入門 (副読本として) ③統計学がわかる ファーストブック (通称ハンバーガー本) |
2ヶ月目 | 過去問2011年から2013年まで (5つほど) | 過去問2014~2016年 (5つほど) | 過去問2017年ぐらいまでと復習 | 見直しと本番 |
ここからルート内の各参考書の使い方を解説していきます!
高校数学の見直し編
初めから始める数学A
高校数学の確率を簡単な問題で復習できる教材です。すぐに一周できるので、どんなに時間が取れなくても一週間以内で一周したいです。
特に「条件付き確率」が統計検定で頻出の「ベイズの定理」につながるので、条件付き確率をきちんと理解できるようにしておきましょう。
やさしい高校数学(数学II・B)
高校数学を一番やさしく解説している本です。
ここの微積パートだけを学習します(余裕がある人は統計的推測のページを見て勉強してもいいと思います、もろ統計検定2級に被るので)
微積はどこまで勉強すればよいのか?
統計検定2級レベルで出てくる微積は、大学受験に比べればずっと簡単です。
以下のポイントを押さえられれば先に進んで大丈夫です。
- 簡単な微分ができる→「x2→2x」ぐらい。微分を使うのは、累積分布関数を確率密度関数に変換する時ぐらいなのでほぼ使わない
- 簡単な定積分計算ができて、面積が求められる
統計検定で重要なのは圧倒的に積分です。なので、この本で簡単な積分計算をできるようにしてください。
中盤以降の複雑な面積計算を行う必要は全くないので、積分の意味と計算の仕方がわかればOKです。
統計学では、確率を面積で表すんですが、その面積を求めるのに積分を使うのですね。
統計Web編
統計Webで明確に捨てては行けない部分と、捨てても問題が解ける部分があるのでそこを解説します。
難解な証明を覚える必要があるのとないのでは、かかる時間が倍変わってきますので、試験合格には重要な情報だと自負しています。
統計WebはStep0と1だけだが、絶対「練習問題」は完璧に!!
統計WebにはStep0~3までありますが、「Step0~1」で十分間に合います。
その代わり、絶対に「練習問題」は毎回完璧にしてください。
過去問はもう一段回複雑になるので、このレベルができないと、過去問に入ったときに解けなさすぎて萎えます笑
最初の方は簡単だけど、意外に重要で試験に出る
- 変動係数
- ローレンツ曲線とジニ係数
- 幾何平均
- 四分位範囲
このあたりは結構でます。
ベイズの定理が最初の難関
おそらく最初に出会う難関な数式が「ベイズの定理」です。そのために高校数学の「条件付き確率」の学習があるのですが、私は問題演習を通じて、慣らしていきました。
慣れれば簡単に解ける得点源になるので、間違っても数式にビビって捨てに行かないでくださいね笑
13. いろいろな確率分布1について
ここが2つ目の壁でしょう。
- 二項分布
- ポアソン分布
- 幾何分布
- 超幾何分布
- 負の二項分布
なかなか重そうで、実際重いです笑
しかし、「超幾何分布」「負の二項分布」に関しては過去問にも出てないので、個人的には勉強しなくてもいいかなと思いました!
逆に言うと、二項分布やポアソン分布、幾何分布はテストに普通に出るので、絶対押さえておきたいです。練習問題や過去問演習で慣れましょう。
二項分布を知らないとまともに戦えないのと、幾何分布は「期待値」「分散」が頻出です。
19.20 母平均の区間推定(母分散既知と未知)の攻略法
ここは重いですが「標準正規分布」「t分布」など、統計学全体でもかなり重要かつ頻出な分野なので諦めて身につけましょう!笑
- 母分散既知の場合は、与えられている分散で統計量を計算する(標準正規分布に従う)
- 母分散未知の場合は、標本より不偏分散を出して統計量を計算する(自由度n-1のt分布に従う)
t分布や統計量tに関しては、難しければ、「統計学がわかる ファーストブック」「完全独習 統計学入門」を参照したほうが分かりやすいかと思います。
22. 母分散の区間推定
ここでカイ二乗分布が出てきます。正直統計Webのカイ二乗分布の解説がかなりわかりにくいので、「完全独習 統計学入門」を読んで補填したほうがいいです。
「母分散の信頼区間」も油断していると試験に出るので、ちゃんと勉強しておきましょう。
24. 平均値の検定
ここも重いですが、外せない部分です。
- 対応のある2標本t検定
- 対応のない2標本t検定
特に「対応のない2標本t検定」は公式が長いです。
この部分はわかりにくいので、「統計学がわかる ファーストブック」で具体例をもとに学習したほうが分かりやすいと思います。
こういう公式は理論無視の丸暗記が難しいので、成り立ちだけでも理解しておくと覚えやすくなりますし、公式を忘れても自力で組み立てられます。
「なぜプールした分散を求める必要があるのか?」などですね。
27. 回帰分析
回帰分析は分析をしているようで、とても楽しい分野なのですが、「最小二乗法」などの証明や公式がかなり難しいです。
正直証明関連は捨ててもいいと思います。
全てを理解するのは不可能なので、「単回帰分析」「重回帰分析」が大体どんなものが理解したら先に進んでいいと思います。
正直回帰分析の分野は問題が定型化されていて難しくないし、解き方の型があるので、過去問で学びつつ問題を回せば満点が狙える分野です。
29.30 一元配置分散分析と二元配置分散分析
ここは統計Webを見てもかなり難しいのですが、「統計学がわかる ファーストブック」が神的に分かりやすいです!
そのあとに統計Webを見ると容易に理解できるようになります。
「統計学がわかる ファーストブック」の解き方で試験本番まで戦いました。解説がかなり分かりやすく分散分析表の型が使いやすかったです。
実は二元配置分散分析は出ない!!
二元配置分散に関しては統計検定2級の範囲を超えるらしく、今の所出題歴が無いです。過去問を回して
あれ!二元配置分散出てないやん!苦労したのに。
となりました。楽しいですが、二元配置分散分析は試験合格に最短で行くならやる必要はないかもしれません。
公式問題集=過去問の取り組み方
①初回は時間を意識する
統計検定2級は時間が高確率で微妙に足りなくなります。
私も最後の一問の計算が終わり回答番号をクリックしようとしたら、時間切れになりラスト一問逃しました。
なので、普段からタイムプレッシャーを感じつつ問題を解くことが重要です。
②見直し→印をつける→間違えた問題の解説を理解する
過去問に着手し始めたばかりの頃は、かなり間違えたり分からない問題にぶつかると思います。
ただしっかりと解説を読んで、二回目は解けるように理解してください。
ここで印をつけて周回しやすくしておきます。
- ○→一発で確信を持って解けた
- △→正解したが怪しいor解き直したい問題
- ☓→解説を見ても理解不能で一旦飛ばす
○をつけた問題は周回時には解き直しません。怪しい問題だけ対策したほうが効率が良いからです。
その代わりシビアに△をつけてください。判断に迷ったら大体△です。
どうしても理解できない問題があれば、次の基準で「捨て問」と認定して諦めて次に行きましょう。
その年度しか同様の問題が出ていないこと
これで被害を最小限に抑えられます。
③捨て問は稀に出る問題だけにする
問題文は載せられませんが、私が諦めた問題を一覧にします。過去問を手に入れた方は参考にしてみてください。
- 2021年6月の問16(偏微分とか無理すぎです)
- 2021年6月の問21(分散分析の信頼区間ここでしか出てない…)
- 2018年6月の問8(3)
- 2016年11月の問11(2)(不偏推定量の導出が難しかった)
- 2016年6月の問3(2)(3)
- 2015年11月の問11(2)(ベイズの計算が複雑すぎて挫折)
- 2014年11月の問6(4)
- 2013年11月の問4
過去問15回分約500問近く解いた中で、最後まで捨てた問題は「8問」と意外と検討しました。
いずれも単年度しか出なかった問題なので、捨てても問題ないと思い、取捨選択しました。
④2回目を解く
2回目は△と☓の問題を中心に解いて、☓は解説を見て理解に努めてください。
△は絶対に正解したいですが、☓は2回目でも解説が理解できなければ一旦諦めて、次の年度の問題に取り組みましょう。
△を正解できたら、△を○にして周回から外れてOKです。
しかし△でまた間違えた場合は「理解できている、解けるはずなのに落とした非常にもったいない問題」なので、3周目で確実に正解するようにします。
⑤3周目で残り間違った問題を解く
まだ残っている△問題をつぶしてください。
この後全範囲復習の際に絶対に二度と間違わないぐらいの精度がベストです。
⑥次の年度に進む
ここまで終了したら、次の年度の過去問に移行して、また①〜⑤の工程を繰り返します。
⑦一冊仕上げたら全範囲復習
過去問一冊には大体4~5回分の模試が載っているので、それを全て終えたら、残っている☓や何度も間違え最後まで残っていた△の問題の見直しをざっとやります。
そこで間違えた問題が、「本番直前に見直すべき問題」になります。
「理解できているのに何度も間違える問題」は潰すと得点源になるので、かなり効率の良い勉強法です。
ここまで具体的な勉強法の話をしました。
統計検定2級合格のためにやらなくていいこと
①ずっとインプットをやり続けること
初めて過去問を解くと、どんなに統計Webや本の練習問題を解いても、
意外に解けない!!てかこれ学んだっけ?
という現象に出くわします。
統計検定2級の問題には明らかに「癖と傾向」があります。過去問を4,5年分解いたあたりでそれが理解できてきます。
なので、過去問を周回し続ける期間を確保できたか否かが、合否を分けると思ってください。
②最新年の過去問をすること(2021~2019あたり)
最新年は問題がかなり難しいです。特に2021年は別格です。
私は2021年度から2013年度まで下降して過去問を解いたので、最初30点しか取れなく地獄かと思いました。
それから2017年あたりから、どんどん簡単になっていきました。
重要なことを書きます。統計検定2級CBTに受かるための過去問に優先度は
最新年の過去問から順に < 一番古い過去問から順に
です。これ以上具体的なCBT試験内容には触れられないので、これ以上は察してください笑
③いろんな参考書に浮気したり、参考書を一切買わないこと
統計検定合格のために様々な「統計学の入門参考書」が挙げられますが、必要最小限の2,3冊が限度かなと思います。
あくまで最短で効率よく合格するなら、です。
統計Webは、やはりかなりの精度で内容はまとまっています。なので、統計Webをメインにやりつつ、わからない部分を書籍で埋めるのが良いと思います。
性格的に、参考書を極力買わない人、不安で買いまって浮気する人がいますが、
参考書は買わずに、統計Webだけで無料の範囲でがんばります!
って意気込んだけど、カイ二乗の解説がどうもわからないし、分散分析の意味がわからない、あれ、そもそもF分布ってなんだっけ?
となり、逆に時間のロスになります。
統計検定2級対策で使用する参考書は、この記事で紹介したもので必要最小限は揃うはずなので、まずは信じていただきたいです笑
統計検定2級に合格して思った違和感
①統計学の本質が…
統計検定2級の問題にはある程度の型があり、また回帰分析の問題などは現実世界の問題を分析しようとしていて解いていて面白くはあります。
ただ、問われる点が似通っていて過去問対策中は「試験合格の勉強をしている感」が非常に強くありました。
②問題や状況設定は試験に合わせていて実世界と乖離している部分も
統計検定2級の範囲で問題を解かせる以上仕方ないですが、
- 確率変数が都合よく正規分布に従っている
- 比較する集団間の母分散が等しいとわかっている稀有な状況
- 回帰分析の説明変数の選びに無理がある部分がある
実際に統計学をビジネスに応用するのを目標としている場合は、試験合格後にも勉強が必要だと思いました。
統計検定2級合格で使える統計学は身についたのか?
ツールを使った分析はできないが、結果は多少読み取れる
“模試の得点が正規分布に従う”と勝手に仮定して統計検定2級の合格可能性を統計的に分析しました。
これは数字遊びのレベルですが、統計検定2級合格レベルなら、以下のことをすぐにできると思います。
- バナーを2種類出し分けて、効果が出たと言えるか独立性の検定をする
- 広告を出した場合の売上と、出していない場合の売上の差は有意かどうか、t検定する。
- 回帰分析は自分ではできないが、ツールが算出した値から仮設は建てられる
回帰分析は「ツールが既に算出したデータを元に分析する」のが統計検定ではメインなので、自分で回帰分析するには別に学ぶ必要があります。
説明変数の選び方とかツールの使い方は統計検定の範囲外ですからね…
統計検定2級合格後の勉強と試行錯誤(更新中)
統計検定二級の知識だけでは理論だけで実践に乏しいので、実践力を高める勉強をしていくつもりで、今現在までの軌跡をこの先に残します。
合格後に行っている勉強(統計理論編)
入門 実践する統計学
統計検定を合格した後は「入門 実践する統計学」を統計が得意な慶應の学生さんに教えてもらいました。
統計検定2級に合格して知識が定着した後だからこそ、結構頭に入りやすいですし
「試験に早く合格したい!」という切迫感がないので、試験対策で無視しがちだった理論を、豊富な具体例を元にじっくり分かりやすく学べてかなり満足度高めです。
確率思考の戦略論
また、学んだ確率の知識をビジネスに昇華している素晴らしい本が「確率思考の戦略論」です。
確率・統計学を学んでどう実務に活かせるか、想像がつかない
こういったニーズに答えてくれます。
実証分析のための計量経済学
統計検定二級の範囲で一番実用的な分野は「回帰分析」だと思いますが、試験では超基礎の部分しか出ません。
「実証分析のための計量経済学」では、
- 回帰分析を更に詳しく
- 数式もなるべく使わず
- 実際の事例を多様に使用
こういった感じで解説してくれています。よって、回帰分析のビジネスでの利用のイメージしやすくなります。
自分で分析ができるようになるというより、「分析されたデータを見て意味が分かるようになる」のが主眼だが、分析結果の意味が分からないと分析もできないので、初期にはおすすめ。
もっと回帰分析を学んで、分析データが読めるようになりたい!
こういう人におすすめです。
実際の分析はプログラミングやツールが関わるので、kaggleなどやるのが一番いいのかなと思います。
データ分析を仕事にする”実装力”を鍛える
統計検定2級の理論と、あとはPythonでの実装スキルがほしい
データ分析実務では、統計検定2級の中の「回帰分析」をもっと発展させたデータ分析を、Pythonというプログラミング言語で実装することが多いかと思います。
Pythonでのデータ分析は「kaggle」というデータ分析コンペで鍛えるのが良いです。
【Kaggle の第一歩目】Kaggle とは?始め方、誰もが通るタイタニック問題、そしてその先へ…!
https://blog.kikagaku.co.jp/kaggle-competition
ただ、プログラミングも未経験の方だと、いきなりは難しいと思います。
データ分析を本格的に学べるAidemyの「データ分析講座」
プログラミングからデータ分析までを実践的に学べる所が知りたい
という場合は、数あるスクールの中で「Aidemy」の「データ分析講座」をおすすめします。
「Aidemy」自体が機械学習の分野で老舗で実績があるので、安心感があります。
「データ分析講座」が経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の補助事業者に採択されたので、受講料の【最大70%】がキャッシュバックされます!!
具体的にどんなことが学べるのか、「データ分析講座」のカリキュラムを見てみます。
まずは、「Pythonやライブラリ、機械学習の基礎」を学び
その後、「時系列解析やデータクレンジング、前処理、ディープラーニング基礎」で分析の前段階をこなせる力をつけ、
「自然言語処理、感情/株価予測、タイタニックの生存者予測モデルの作成」を通してデータ分析の流れを押さえ、最後に「成果物作成」で終わりとなります。
受講生が制作したポートフォリオ一覧もあるので、見てみると面白いです。
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統計検定2級のよくあつ質問
統計検定2級は履歴書に書けますか?
統計検定2級は履歴書に書くことができます。大学基礎課程レベルの統計学の知識と活用能力を証明するものであり、データ分析や意思決定能力をアピールする上で価値があります。
統計検定2級は難しいですか?
統計検定2級の難易度はやや高いと言えます。大学基礎教養レベルの統計学の知識が問われ、3級よりも学習範囲が広く、より高度な数学スキルが必要です。合格率は約40%で、しっかりとした対策が必要です。
統計検定2級は大学レベルですか?
統計検定2級は大学レベルの試験です。具体的には、大学基礎課程(1・2年次学部共通)程度の統計学の知識と問題解決能力を問う内容となっています。大学教養課程レベルの数学知識が必要とされますが、文系でも微積と確率を理解すれば全然OKです。
おわりに
統計検定2級に合格するなら、とにかく過去問演習
とにかくCBT本試験を受けて感じたのは、
過去問たくさんやっておいて、良かった〜〜〜!!
ということでした。
今回の記事を基軸に計画を立てていただき、統計検定2級に挑まれる方のご検討をお祈りします!!
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- Figma,Photoshopデザインからのコーディング
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2ヶ月ルートはかなりギリギリなので、勉強時間を平均6時間にできれば余裕が出てくると思います。