Webディレクターはやめとけ?きつい理由6選と向き不向き

「Webディレクターに興味はあるけど、『やめとけ』『しんどい』という声が多くて不安……」
これからWeb業界でキャリアを考えている人の中には、このように感じている人もいるのではないでしょうか。
Webディレクターは、クライアントと制作側の間に入り、Webサイト制作やプロジェクト全体を進めていく仕事です。幅広い経験を積める一方で、板挟みになりやすい、複数の仕事を同時に進める必要があるなど、きつい部分があるのも事実です。
私自身、Web制作やSEO・Webディレクションの仕事に関わる中で、ディレクターの重要性と大変さの両方を見てきました。。。
この記事では、Webディレクターが「やめとけ」と言われる理由や、向いている人・向いていない人、未経験から目指す際の注意点まで解説します。
Webディレクターになるべきか迷っている人は、キャリアを決める前の判断材料にしてみてください。
この記事を書いたのは
しょーご(@samurabrass)
当ブログ「しょーごログ」の運営者。2018年からWeb制作・フロントエンドエンジニアとして主にWordPressでのサイト制作やシステム開発のフロントエンドを担当。2024年からは外資のWeb系企業でディレクター業も兼務。月数万PVのブログとYouTubeで情報発信を行っている。駆け出しエンジニアのコーディング課題添削も行い、スクール講師を4年以上している経験を活かした分かりやすい記事制作を心がけている。
Webディレクターはやめとけ?結論、向き不向きが分かれる仕事

結論からいうと、Webディレクターは「絶対にやめておいた方がいい仕事」ではありません。
ただし、向き不向きが比較的はっきり分かれる仕事だとは思います。
Webディレクターは、自分一人で黙々と制作する仕事ではありません。クライアントの要望を整理し、デザイナーやコーダーなどの制作メンバーへ指示を出しながら、納期や品質も管理する必要があります。
そのため、人との調整が苦手だったり、予定外の対応に強いストレスを感じたりする人にとっては、かなりしんどく感じる可能性があります。
一方で、
- 人と話しながら物事を進めるのが好き
- 制作物だけでなくプロジェクト全体を見るのが好き
- 問題が起きたときに解決策を考えるのが好き
- Web制作やマーケティングを幅広く理解したい
といった人には、Webディレクターは相性のよい仕事です。副業フリーランスでディレクターとして頑張っている人もいます。
また、「Webディレクターはきつい」という話には、職種そのものではなく、勤務先や案件の進め方が原因になっているケースもあります。
常に複数案件を抱える制作会社と、自社サービスを長期的に改善する事業会社では、同じWebディレクターでも働き方は大きく異なります。
そのため、「やめとけ」という意見だけで判断するのではなく、具体的に何がきついのかを知ったうえで、自分に合う仕事か判断することが大切です。
Webディレクターのつらさも、現場によって様々です。私は受託で様々なサイトのディレクションをしていますが、チームメンバーで優秀な方と組んでいる時はかなり楽になる印象です。
一方で人間関係が微妙な案件の場合は、コミュニケーションでかなり疲弊することはあります。クライアントと実装者の橋渡し(中間管理職)の役割が多くなるので、人間関係は重要です。
特にスキルなしフリーランスの場合は大変になりやすいですね。
Webディレクターが「やめとけ」「しんどい」と言われる6つの理由

WebディレクターはWeb制作全体に関われる一方で、仕事の性質上、ストレスを感じやすい場面もあります。
特に「やめとけ」「しんどい」と言われやすい理由として、以下の6つが挙げられます。
- クライアントと制作側の板挟みになりやすい
- 複数の案件やタスクを同時に管理する必要がある
- 納期や急な仕様変更に振り回されやすい
- プロジェクト全体の責任を負いやすい
- 幅広いWeb制作の知識が求められる
- 成果が見えにくく評価されづらいこともある
Webディレクターを目指すのであれば、良い面だけでなく、こうした大変さも事前に理解しておくことが重要です。
❶クライアントと制作側の板挟みになりやすい
Webディレクターがしんどいと言われる大きな理由の一つが、クライアントと制作側の間に入って調整する必要があることです。
たとえば、クライアントから「この機能も追加したい」「デザインを大きく変更したい」と要望が出ても、制作側からすると追加の工数が必要になり、当初の納期では対応できないことがあります。
Webディレクターは、双方の意見を聞いたうえで、
「どこまで対応するのか」
「納期を延ばすのか」
「追加費用が必要なのか」
といった点を整理しなければなりません。
クライアントの要望をそのまま制作側へ伝えるだけではディレクションにならず、逆に制作側の都合だけを優先すればクライアントの満足度が下がります。
このように、正解が一つではない状況で調整を続ける必要があるため、人間関係のストレスを感じやすい仕事で、特にフルリモートだときついと感じやすくなります。
クライアントの要望をそのまま実装側に投げる人を「伝書鳩」と呼びますが、そういうディレクターはマジで嫌われます笑
クライアントの言いなりですしね。だから、コミュニケーション力(調整力)が必須です。
❷複数の案件やタスクを同時に管理する必要がある
Webディレクターは、一つの作業だけに集中できるとは限りません。
実務では、
- クライアントへの連絡
- デザインの確認
- コーディングの進捗確認
- 修正内容の整理
- ミーティング
- スケジュール調整
など、細かなタスクが同時に発生します。
さらに、複数案件を担当していれば、案件Aのデザインを確認しながら案件Bのクライアントへ返信し、その途中で案件Cのトラブルに対応するといったこともあります。
そのため、一つのことに集中してじっくり取り組みたい人は、仕事が細切れになる感覚をストレスに感じる可能性があります。
タスク管理や優先順位付けが苦手な場合も、仕事量以上に「常に何かに追われている」と感じやすいでしょう。
ディレクションは究竟のマルチタスクとも言えます。。。複数案件を回すのが日常茶飯時なので、プロジェクト進行など、タスク管理周りはかなり洗練されます笑
納期や急な仕様変更に振り回されやすい
Web制作では、最初に決めたスケジュール通りにすべて進むとは限りません。
クライアントから追加修正が入ったり、必要な素材の提出が遅れたり、公開直前に不具合が見つかったりすることもあります。
こうした予定外の出来事が発生したとき、スケジュールを組み直して関係者へ指示を出すのもWebディレクターの役目です。
特に納期が迫っている状態で仕様変更やトラブルが発生すると、精神的な負担は大きくなります。
「Webディレクターは病む」「Webディレクターをやめたい」といった声が出る背景にも、このような突発対応の多さがあるでしょう。
ただし、残業時間や突発対応の多さは会社の受注体制や案件管理にも左右されるため、すべてのWebディレクターが同じ働き方をするわけではありません。
会社員でディレクターを行う場合、炎上案件のディレクションを行う機会もあるでしょう。これをフルリモでやってると完全に病むので、「フルリモートはやめとけ」と言われたり。。。
フリーランスならある程度は案件を選り好みはできますが、完全に回避するには、こちらが納期の手綱を握れる案件じゃない限り、難しいです。
プロジェクト全体の責任を負いやすい
Webディレクター自身がデザインやコーディングを担当していなくても、プロジェクト全体について責任を求められる場面があります。
たとえば、公開が予定より遅れた場合、クライアントから見れば「デザイナーが遅れた」「コーダーの作業に時間がかかった」という内部事情はあまり関係ありません。
窓口となっているWebディレクターが状況を説明し、今後の対応を考える必要があり、会社員じゃない場合は、金銭的な負荷がかかる可能性もあります(これもフリーランスはやめたほうがいいと言われる理由の一つに)
そのため、
- 納期
- 制作物の品質
- 制作メンバーの進捗
- クライアントとの認識合わせ
など、自分だけでは完全にコントロールできない部分まで気を配らなければなりません。
「自分の担当作業だけ終わればOK」という仕事ではない点は、Webディレクターになる前に知っておきたい部分です。
良質なデザイナー、コーダーを確保出来なかった場合などは、ディレクター自らが手を動かすことになり、疲弊している人も一定います(経験あり)
その分、フリーランスディレクターの場合は、ディレクターの分け前を多くするケースも多く、単月200万という友人もいました(フリーランスの働き方としては理想のパターンですね)
幅広いWeb制作の知識が求められる
Webディレクターには、Web制作に関する幅広い知識も求められます。
Web制作もAIが浸透しているので、自分自身がプロのデザイナーやエンジニアになる必要はありませんが、少なくとも制作メンバーと会話できる程度の知識は必要です。
たとえば、Webサイト制作であれば、
- Webデザイン
- HTML・CSS
- JavaScript
- WordPress
- サーバー・ドメイン
- SEO
- アクセス解析
などが関わってきます。
基礎知識がまったくない状態では、クライアントからの要望が技術的に実現可能なのか判断できず、制作側へそのまま伝えるだけになりがちです。
未経験からWebディレクターを目指す場合に「きつい」と感じやすいのも、この覚える範囲の広さが理由の一つです。
私はコーダーをしつつもディレクターを行っているので、技術的なスキルが非常に役立っていると感じます。最悪こちらでも作業を進められるので。
成果が見えにくく評価されづらいこともある
Webディレクターの仕事は、デザイナーが作ったデザインや、エンジニアが書いたコードのように、成果物が目に見えるとは限りません。
むしろ、
「トラブルが起きないように事前に調整する」
「認識違いが起きないように確認する」
「納期に間に合うよう進行を管理する」
といった、問題を未然に防ぐ仕事が多くなります。
プロジェクトが問題なく終われば、それはWebディレクターがうまく調整した結果かもしれません。
しかし、周囲からすると「予定通り終わって当然」と見られてしまうこともあります。
成果を数字や制作物として実感したい人にとっては、この評価のされにくさが物足りなく感じる可能性があります。
このように、Webディレクターには確かにしんどい部分があります。
ただし、これらを理解したうえで「それでも自分には合いそう」と感じる人もいるでしょう。
一方、特に未経験からWebディレクターを目指す場合は、さらに別の難しさがあります。次に詳しく見ていきます。
未経験からWebディレクターになるのがきつい理由

未経験からWebディレクターを目指すこと自体は可能です。
ただし、Web制作の経験がまったくない状態から始める場合は、仕事を覚えるまでに苦労しやすいでしょう。
特にきついと感じやすいのは、以下の3点です。
- 制作の知識がないと適切な指示を出しにくい
- 工数やスケジュールの感覚をつかみにくい
- 優先順位を判断する経験が不足している
Webディレクターは自分で制作する機会が少ない仕事ですが、制作現場への理解が不要というわけではありません。
制作の知識がないと適切な指示を出しにくい
未経験からWebディレクターになる場合、まず壁になりやすいのがWeb制作に関する知識不足です。
たとえばクライアントから、
スマホで見たときだけ、この部分のレイアウトを変えたい
と要望があったとします。
Web制作の基礎知識があれば、デザイナーやコーダーに確認すべき内容をある程度整理できます。
一方で、仕組みをまったく理解していないと、クライアントの要望をそのまま制作側へ転送するだけになりがちです。
いわゆる「伝書鳩」のような状態になると、制作側から追加の確認が何度も発生し、ディレクターが間に入っている意味も薄くなります。
すべて自分で実装できる必要はありませんが、Webサイトがどのような工程で作られているのかは理解しておいた方が仕事を進めやすいです。
工数やスケジュールの感覚をつかみにくい
Web制作の経験が少ないと、「この作業にどれくらい時間がかかるのか」を判断するのも難しくなります。
見た目には少しの修正でも、実際には複数ページへの反映や動作確認が必要になることがあります。
逆に、大きな変更に見えても既存の仕組みを流用できれば、短時間で対応できる場合もあります。
こうした工数感がないままスケジュールを組むと、
「この修正なら今日中にできます」
とクライアントへ伝えたものの、制作側からは「数日必要です」と言われるといった認識のズレが起こりやすくなります。
未経験の場合は、自分だけで工数を決めようとせず、デザイナーやコーダーに確認しながら徐々に感覚を身につけていくことが重要です。
ディレクターがお客さんの都合に合わせて「できますよ!」といって、実装側に「すみません、これ当初より急ぎでできますかね?」と相談する。
こういったケースはよく起きてますが、マジでコーダー/デザイナーに嫌われます笑 お客さんのいいなりにならない強さ、調整力も必須です。
優先順位を判断する経験が不足している
Webディレクターには、複数のタスクから「今何を優先するべきか」を判断する力も求められます。
たとえば、
- 明日公開予定のページで不具合が見つかった
- クライアントから修正依頼が届いた
- 来週公開予定のデザイン確認が必要
- 制作メンバーから質問が来ている
といったことが同時に発生するケースがあります。
すべてを同時に処理することはできないため、公開への影響や他メンバーの作業状況を考えながら順番を決めなければなりません。
この判断はマニュアルだけで身につくものではなく、実務経験による部分も大きいです。
そのため、未経験からいきなり大規模案件を一人で担当するより、最初は制作アシスタントや小規模案件などから経験を積める環境の方が安心でしょう。
未経験だからWebディレクターになれないわけではありません。
ただ、制作現場について何も知らない状態よりも、Web制作の基礎を学んだうえで目指した方が、実務に入ってから苦労する場面は減らせます。
案件によっては優先順位がコロコロ変わるものがあったりもするので、何かを優先する→何かは遅らせる判断が必要になります。
Webディレクターに向いている人・向いていない人

Webディレクターは、専門スキルだけでなく、調整力やコミュニケーション力が求められる仕事です。
そのため、Web制作が好きだからという理由だけで向いているとは限りません。
向いている人・向いていない人の特徴を整理すると、以下のようになります。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 人と話しながら物事を進めるのが好き | 一人で黙々と作業したい |
| 全体を見ながら優先順位をつけられる | 予定変更や割り込み対応が苦手 |
| 相手の意図を整理して伝えられる | 人に依頼したり調整したりするのが苦手 |
| Web制作やマーケティングを幅広く学びたい | 特定のスキルだけを深く追求したい |
| 問題が起きたときに解決策を考えられる | 責任範囲が広い仕事に強いストレスを感じる |
Webディレクターに向いている人
Webディレクターに向いているのは、まず人とのやり取りを苦に感じない人です。
クライアントやデザイナー、エンジニアなど、立場の違う人と話しながらプロジェクトを進める必要があるため、コミュニケーションは避けられません。
また、細かい作業だけを見るのではなく、プロジェクト全体を見ながら、
- 今どの作業が止まっているか
- 誰に確認する必要があるか
- 納期に影響が出そうか
- クライアントの本当の目的は何か
といったことを考えられる人も向いています。
「自分で全部作るより、チームで成果を出す方が好き」という人には、特に相性がよいでしょう。
加えて、Web制作だけでなくSEOやアクセス解析、Webマーケティングなどにも興味がある人は、ディレクター経験をその後のキャリアにも活かしやすいです。
Webディレクターに向いていない人
一方で、一人で集中して制作する時間を大切にしたい人には、Webディレクターの仕事が合わない可能性があります。
ディレクターは、チャットへの返信や会議、進捗確認、修正指示などによって作業が細切れになりやすい仕事です。
「午前中は3時間集中してコードを書きたい」といった働き方を好む人にとっては、ストレスを感じることもあるでしょう。
ディレクターになると、MTGも結構入ってくるので、まとまった時間を確保するのが難しくなります。
また、予定変更への対応が苦手な人も注意が必要です。
Web制作では、クライアントから急な修正が入ったり、制作側で問題が発生したりすることがあります。
そのたびにスケジュールや優先順位を調整する必要があるため、計画通りに進まないこと自体が大きなストレスになる人には負担が大きいです。
さらに、デザインやコーディングなど、特定の専門スキルを深く追求したい人は、無理にディレクターを目指す必要はありません。
Webディレクターは、専門家として一つの作業を極めるというより、複数の専門家をつなぎながらプロジェクト全体を前に進める役割です。
大切なのは、「Web業界でキャリアアップするならWebディレクターになるべき」と考えすぎないことです。
自分の得意なことや働き方に合っているかを確認したうえで、Webディレクターを目指すか判断するとよいでしょう。
Webディレクター自体はコーダー/デザイナーの上流に位置しますが、スペシャリストとして活動できるなら、無理に目指す必要もないと思います。
逆に一つのスキルを極める方向でいいのか、と悩んでいる方は挑戦する意義は大きいと思います。
Webディレクターになる前に身につけておきたいスキル

Webディレクターになるために、デザインやコーディングをプロレベルまで習得する必要はありません。
ただし、制作現場への理解がまったくない状態だと、クライアントと制作側の間に入って判断するのが難しくなります。
未経験から目指すのであれば、特に以下の3つは身につけておきたいです。
- Web制作の基礎知識
- コミュニケーション・進行管理スキル
- SEO・Webマーケティングの知識
Web制作の基礎知識
まず身につけておきたいのが、Webサイトがどのように作られているのかという基礎知識です。
最低限、
- HTML・CSS
- Webデザイン
- JavaScript
- WordPress
- サーバー・ドメイン
などについて、役割を説明できる程度には理解しておくとよいでしょう。
特にHTML・CSSは、一度自分で簡単なWebサイトを作ってみるのがおすすめです。
実際に手を動かしてみると、「デザインを変更するとコーディングにも修正が必要になる」「スマホ対応では別の調整が発生する」といった制作現場の感覚がつかみやすくなります。
Webディレクター自身がコードを書く必要はなくても、制作側が何をしているのか分かるだけで指示の出し方は大きく変わります。
制作経験がある人がWebディレクターへキャリアを広げやすいのも、この現場感覚をすでに持っているためです。
Web制作ロードマップの中では、前半を終えるだけでも見える景色が変わります。
コミュニケーション・進行管理スキル
Webディレクターの仕事では、単に人と話せればいいわけではありません。
重要なのは、相手の話を整理して「次に何をすればいいのか」が分かる状態にすることです。
たとえばクライアントから、
もう少し高級感のあるデザインにしたい
と言われた場合、そのままデザイナーへ伝えるだけでは具体性がありません。
どの部分に違和感があるのか、参考にしているサイトはあるのか、色なのか写真なのか余白なのかなど、要望を掘り下げて制作側が動ける形にする必要があります。
また、
- タスクを細分化する
- 担当者を決める
- 期限を設定する
- 進捗を確認する
- 遅れが出た場合に調整する
といった進行管理も重要です。
NotionやBacklog、Trelloなどのツールを使ったことがなくても問題ありませんが、「誰が・何を・いつまでにやるのか」を整理する習慣は、Webディレクターになる前から身につけておくと役立ちます。
SEO・Webマーケティングの知識
Webディレクターとしてさらに仕事の幅を広げるなら、SEOやWebマーケティングの知識もあると強いです。
Webサイトは、きれいに作って公開すること自体が目的ではありません。
企業サイトであれば問い合わせを増やす、ECサイトであれば商品を購入してもらう、メディアであれば検索流入を増やすなど、本来はその先に目的があります。
そのため、
「このページを作るべきか」
だけでなく、
「そもそも誰に見てもらいたいのか」
「どうすれば集客できるのか」
「公開後に何を改善するのか」
まで考えられると、単なる制作進行ではなく、成果に関われるWebディレクターになれます。
特にSEOやアクセス解析まで理解していると、Web制作からWebマーケティングやSEOディレクションへキャリアを広げることも可能です。
今後Webディレクターを目指すのであれば、制作知識だけでなく「Webサイトを使ってどう成果を出すか」という視点も少しずつ身につけておくとよいでしょう。
WebディレクターはAIでなくなる?

結論からいうと、AIによってWebディレクターの仕事がすべてなくなる可能性は低いです。
ただし、これまでWebディレクターが担当していた業務の一部は、すでにAIで効率化しやすくなっています。
そのため今後は、「進行管理だけをするWebディレクター」よりも、課題を整理したり、意思決定したり、成果まで考えられるWebディレクターの方が価値は高まりやすいでしょう。
資料作成や進行管理の一部はAIに代替される
Webディレクターの業務には、AIと相性のよいものが多くあります。
たとえば、
- 会議の議事録作成
- タスクの洗い出し
- スケジュール案の作成
- メールやチャット文面の作成
- 競合サイトの情報整理
- ワイヤーフレームや構成案のたたき台作成
などです。
以前は人が時間をかけて整理していた作業でも、AIを使えば短時間で下書きを作れるようになっています。
また、クライアントから届いた長い要望を整理したり、制作メンバー向けにタスクへ分解したりする作業も、AIによる補助が可能です。
そのため、「情報をまとめて右から左へ伝えるだけ」のWebディレクターは、今後価値を出しにくくなる可能性があります。
一方で、AIを避けるのではなく、こうした作業をAIに任せながら、本来ディレクターが考えるべき部分に時間を使える人にとっては、むしろ働きやすくなるでしょう。
課題整理や意思決定、人との調整は残りやすい
AIが普及しても、Webディレクターの重要な役割まで簡単になくなるとは考えにくいです。
たとえばクライアントから、
「サイトをリニューアルしたい」
と言われたとしても、本当に必要なのが全面リニューアルとは限りません。
問い合わせ数を増やしたいのであれば、一部ページの改善やSEO施策、広告運用など、別の方法が適している可能性もあります。
こうした状況で、
- 本当の課題は何か
- 何を優先するべきか
- 予算をどこに使うべきか
- 誰に何を依頼するべきか
- クライアントと制作側の意見をどう調整するか
を判断するのは、Webディレクターの重要な仕事です。
AIから複数の案を出してもらうことはできますが、その中から何を選ぶか、関係者をどう動かすかまで完全に任せられるわけではありません。
むしろAIによって制作そのものが効率化するほど、「何を作るべきか」「なぜ作るのか」を判断できる人の重要性は高まるでしょう。
これからWebディレクターを目指すのであれば、AIに仕事を奪われないことを考えるよりも、AIを使いながら課題解決や意思決定までできる人を目指す方が現実的です。
Webディレクター以外にもWeb業界のキャリアはある

ここまで読んで、「Webディレクターは自分には合わないかもしれない」と感じた人もいるかもしれません。
ただ、Web業界でキャリアアップする方法は、Webディレクターになることだけではありません。
たとえば、集客や売上改善に興味があるならSEO・Webマーケティング、制作スキルを活かして自分で仕事を取りたいなら企業との直接取引を目指す方法もあります。
Webディレクターになるか迷っている段階だからこそ、自分が何を得意としたいのかを考え、ほかのキャリアと比較してみるのがおすすめです。
SEO・Webマーケティングを仕事にする
Webサイトを「作ること」よりも、「どうやって人を集めるか」「どうすれば売上や問い合わせにつながるか」に興味があるなら、SEOやWebマーケティングを仕事にする選択肢があります。
SEOであれば、
- キーワードや競合の調査
- コンテンツの企画
- アクセス解析
- サイト改善
- SEO施策の提案・進行
などに関わります。
Web制作の知識も活かせますが、制作そのものより、数字を見ながら改善策を考える仕事が中心になります。
私自身もWeb制作からSEOディレクターへ仕事の幅を広げてきましたが、制作経験があると、SEO施策を考える際にも「サイト上で実際にどう実装するか」までイメージしやすいです。
そのため、すでにWeb制作を学んでいる人にとっても、SEO・Webマーケティングは相性のよいキャリアの一つだと思います。
SEOやWebマーケティングを未経験から体系的に学びたい場合は、WebマーケティングスクールのWEBMARKSも選択肢です。
SEOを含むWebマーケティングを実践的に学べるため、「Webディレクターだけでなく、Webマーケターという働き方も気になる」という人は比較してみるとよいでしょう。
私自身が通って、実際に案件獲得できているので、自信を持っておすすめできます。申込みはWEBMARKS公式LINEから可能です。
具体的なレポートは以下の記事にて書いています。
Web制作で企業と直接取引する
すでにWeb制作を学んでいる場合は、制作会社に就職してWebディレクターを目指すだけでなく、自分で企業から仕事を獲得する道もあります。
たとえば、企業へWebサイト制作を提案し、
「どんなサイトが必要なのか」
をヒアリングしたうえで、デザインやコーディングを自分で担当したり、ほかの制作者へ依頼したりして案件全体を進めます。
この働き方では、
- 営業
- ヒアリング
- 提案
- 見積もり
- Webディレクション
- 制作メンバーの管理
なども必要になるため、実質的にはWebディレクターに近いスキルも身につきます。
ただし、会社員のWebディレクターと大きく違うのは、「誰から仕事を受けるか」まで自分で選択できることです。
特にフリーランスのWeb制作者として活動したい人にとって、制作スキルだけでなく企業への営業やディレクションまでできるようになると、仕事の選択肢を広げやすくなります。
こうしたエンドクライアントへのWeb制作営業やWebディレクションを学べるのがWSSクラスです。
「制作スキルはある程度身についたので、次は営業や案件を回す力を身につけたい」という人には、一つの選択肢になるでしょう。
Webディレクター、Webマーケター、フリーランスのWeb制作者のどれが正解というわけではありません。
大切なのは、「Web業界だからWebディレクターを目指す」と決めつけるのではなく、自分が得意なことや理想の働き方からキャリアを選ぶことです。
WSSクラスは営業力を徹底的に磨き上げる場所です。AI時代は営業必須なので、早いうちに営業力を手にしておくことをおすすめします。
まとめ:Webディレクターは「やめとけ」だけで判断しなくていい

Webディレクターは、クライアントと制作側の板挟みになったり、複数のタスクを同時に管理したりするため、しんどいと感じやすい仕事です。
特に未経験から目指す場合は、Web制作の知識や工数感、優先順位の判断などを一度に求められるため、「思っていたよりきつい」と感じることもあるでしょう。
一方で、
- 人と調整しながら仕事を進めるのが好き
- プロジェクト全体を見るのが得意
- Web制作やマーケティングを幅広く学びたい
- 課題を整理して解決策を考えるのが好き
といった人には、Webディレクターは向いています。
また、Web業界でキャリアアップする方法は、Webディレクターだけではありません。
SEOやWebマーケティングを専門にする道もあれば、Web制作のスキルを活かして企業と直接取引する働き方もあります。
そのため、「Webディレクターはやめとけ」という意見だけを見て進路を決めるのではなく、仕事内容や大変な部分を理解したうえで、自分の得意なことや理想の働き方に合っているかを判断することが大切です。
Webディレクターに興味がある人は、まずWeb制作の基礎や仕事内容を理解し、自分に合いそうか確かめるところから始めてみてください。
Webディレクターについてよくある質問
最後に、Webディレクターを目指す人が気になりやすい疑問について回答します。
Webディレクターは早死にするって本当?
Webディレクターだから早死にする、という明確な根拠があるわけではありません。
ただし、納期に追われたり、クライアントと制作側の板挟みになったり、複数案件を同時に担当したりすることで、強いストレスを感じる人がいるのは事実です。
特に、長時間労働が常態化している会社や、一人のディレクターが抱える案件数が多すぎる環境では負担も大きくなります。
そのため、「Webディレクター=危険な仕事」と考えるよりも、会社の働き方や案件管理の体制まで確認することが重要です。
Webディレクターは無能と言われやすい?
Webディレクターという職種そのものが「無能」と思われやすいわけではありません。
一方で、クライアントの要望をそのまま制作側へ転送するだけの状態になると、制作メンバーから「ディレクターがいる意味がない」と思われる可能性があります。
Webディレクターには、要望を整理したり、優先順位を決めたり、制作側が動きやすい形に落とし込んだりする役割があります。
そのため、制作スキルそのものよりも、「情報を整理して判断できるか」が重要です。
未経験からWebディレクターになれる?
未経験からWebディレクターになることは可能です。
実際、アシスタントディレクターなどから経験を積み、Webディレクターを目指す方法もあります。
ただし、Web制作について何も知らない状態よりは、HTML・CSSやデザイン、WordPressなどの基礎知識を持っている方が実務には入りやすいです。
特に制作メンバーへ指示を出す立場になる以上、「Webサイトがどのような工程で作られているのか」は理解しておいた方がよいでしょう。
未経験から目指す場合は、いきなりすべてを一人で担当するのではなく、制作現場を経験しながら徐々に担当範囲を広げられる環境がおすすめです。
































