Web制作はオワコンで食えなくなる、副業でも稼げない、制作会社もなくなる。。。そんな言説が2025年よりはるか前より飛び交っています。しかしそれらは真実なのでしょうか?
本記事はこの「Web制作はオワコン」に関して中立な視点で、
- 合っている部分
- 間違っている部分
これを解説しつつ、最終的に「オワコン人材にならないためにどうすればよいのか」を解説してきます。
私自身はWeb制作の業界で2018年より7年間働いており、自分でコーディングもしつつ、コーダーにお仕事をお願いする立場でもあるため、現場の感覚や採用者視点でもお話できます。
この記事を書いたのは
しょーご(@samurabrass)
当ブログ「しょーごログ」の運営者。2018年からWeb制作・フロントエンドエンジニアとして主にWordPressでのサイト制作やシステム開発のフロントエンドを担当。同時にブログとYouTubeで情報発信を行っている。駆け出しエンジニアのコーディング課題添削も行い、スクール講師を4年以上している経験を活かした分かりやすい記事制作を心がけている。
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Web制作オワコン記事の評判
同業者の方から見ても、この記事はまっとうな内容だと自負しています。
Web制作オワコンとは?

Web制作オワコンとは、Web制作のスキルは一般化してきており、AIの発達も相まって今後稼いでいくのは厳しいということを意味しています。多くの場合「Web開発のほうが良いよ」ということを暗に意味していることが多いです。
この添付画像の通り、2020年ぐらいから主要YouTuberから「Web制作 オワコン」という発信が出てきました。
オワコンと語る方の主な理由としては
NoCodeツールや便利なサービスの登場で、サイトを立ち上げる敷居がかなり低くなりつつある。コードを書くだけ、デザインを作るだけ、サイトを立ち上げるだけの人は職を失うだろう
ということです。
【悲報】Web制作オワコン説は半分当たっている

前線で活動している私も残念ながら、「NoCode化で一部人材が代替される」のは、そのとおりだと思います。
要因:NoCodeやLowCodeの波はこれから高まっていく
プログラムを書いている人ならば、最近のフレームワークを見て、コードの量が劇的に少なくなっていることに気づくと思います。
特にフロント領域のNuxtやNextみたいなフレームワークは、LowCodeの代名詞とも言えるかも知れません。
あんな簡単に早くWebシステムを開発できるのは10年前には考えられなかったと思います。
WordPressの例
また、WordPressなんかも最近はNoCodeでの編集を強く意識した開発を行っています。

例えばこのフルサイト編集はサイトのすべてのパーツをNoCodeで編集できるようにする機能で、現在公式が鋭意開発している機能です。

こういった機能を提供するテーマが増えてくれば、非技術者でもWeb制作者に依頼せずとも、簡単にWebサイトを作ったり更新することができるようになります。
今の開発進度を見るに、受け入れられ普及するまでにまだ数年はかかりそうですが。
STUDIOの例
また、STUDIOというNoCodeでサイトを作れるプラットフォームも必見です。
この方はWebデザイナーの方で、自分のサイトをFigmaでデザインしてSTUDIOで作成されたのですが、クオリティが凄まじいです。

従来はコードを書けないデザイナーの方は
- コーダーに依頼する
- 自分でコーディングを勉強して実装する
しかなかったのですが、NoCodeツールの台頭によって、デザインから実装まで一気通貫で行えるようになったのは革命的だと思います。
CMSもあるので、ブログ機能もつけられますね。
Shopifyの事例
ShopifyというECプラットフォームも必見です。WordPress利用者なら分かるかと思いますが、既存テーマが多く存在し、自由にカスタマイズを行うことができます。

また、提供されているアプリで自由にサイトの機能を拡張することができます(WordPressでいうプラグインのようなものです)

昔はECサイトの開発には数百万円かかっていたりしましたが、ShopifyのようなNoCodeでサイトを立ち上げられるECプラットフォームの台頭で、
だれでも簡単に安くECサイトを立ち上げられるようになりました。
では我々Web制作者はどうすればいいのか

ここまで様々なNoCodeツールを紹介してきましたが、では我々Web制作者は今後消えないために、どうすればよいのでしょうか?
私は「顧客課題を解決する思考」を持っている制作者は消えないと思っています。
Web制作の目的を振り返る
このサイトでは何度も言っていることですが、Web制作の目的・本質は「顧客の売上増加」にあります。
なんのツールを使おうが、最終的に顧客の売上増加に寄与できないことは、正常な状態とは言えません。
何がいいたいかと言うと、「顧客の売上増加」にコミットする制作者なら、時代とともに主要なツールが変わっても、そのツールを最大限活用して顧客の売上増加にコミットできるということです。
なぜなら、コーディングもデザイン制作もただの「ツール」に過ぎないから、その場で最善のものを選択することができるのです。
なので、
「コーダーだからコーディングで稼がなくてはならない」と固執する必要はないということになります。
補足:顧客課題を解決するためにどうすればよいのか
そうは言っても、コーディングしか学んでないので、あまりイメージが沸かないですよ、コーディング以外で何かするなんて。
みんなそう思っていると思うので、軽くWSSクラスを紹介しておきます。これはまた記事に最後でも解説します。
WSSクラスは「エンド営業を学んで、お客さんの売上に貢献できるWebコンサル」を目指す営業スクールです。
これを学ぶことによって、1クライアントに対して「サイト制作単発」以外に
- instagram運用 〇〇万
- MEO対策 〇〇万
- Lステップ(LINE) 〇〇万
- サイトの保守運用 〇〇万
といった施策で、コーディング以外も含めて総合的にお客さんをサポートできるようになります。
また詳しくは記事の最後に解説します。
\WSSクラスの内容・評判・口コミはこちら/
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コーダーは死滅するのか

ここまでの流れだと完全に「コーダー死刑宣告」な感じでしたが、しかし私は「スペシャリスト」は当分消えないと思っています。
ここで、先程NoCodeツールとしてあげた
- WordPress
- STUDIO
- Shopify
をもう一度取り上げて、先程「あえて説明しなかったこと」を説明していきます。
WordPressのNoCode化について
さきほど「WordPressはNoCodeで編集できるようになっていく」と言いました。
勘の言い方ならこう思ったかも知れません。
いや、NoCodeで編集できるテーマがあるということは、そのテーマを作る人がいるわけだから、テーマを作って提供する側はNoCodeにならないし、なんやかんやみんなCSSとかカスタマイズでいじりたくなるでしょ
これはそのとおりです。
ここで整理のために「WordPressを仕事で利用している層」を確認してみましょう。
- WordPressで自分のサイトを作りたい人
- 既存テーマでWordPressサイトを他人のために作って稼ぐ人
- 自作テーマでWordPressサイトを他人のために作って稼ぐ人
- 広く使われるWordPressのテーマを開発・提供する人(Snow MonkeyやSwellなど)
- WordPressそのものやプラグインの開発者
ここの「❶WordPressで自分のサイトを作りたい人」と「❷既存テーマでWordPressサイトを他人のために作って稼ぐ人」はNoCode化していきます。
これは今でもそうかもしれないですね。
ただ、これまで以上に自分自身でサイトを立ち上げられる方が増えると思われるので、案件数は減るかもしれません。
実装難易度上昇
問題は「❸自作テーマでWordPressサイトを他人のために作って稼ぐ人」です。
「フルサイト編集」のような機能を提供するには、それ特有の実装が必要ですが、
これからのWordPress案件では「フルサイト編集機能」をつけるような新たな知識が必須になる可能性があります。
そうなると、今後自作テーマ納品は難易度が増すかも知れません。
- 簡単なものは案件として減る
- 自作テーマの作成は今より高度な知識が求められる可能性が高い
ある程度WordPressに習熟している人間が今後求められる
STUDIOのようなNoCodeサイト制作ツール
STUDIOも「誰でも簡単にサイトが作れる」というのは間違いではないですが、実際はCSSをいくつか足していたりします。
なので、「STUDIOで制作できるだけでなく、CSSなどで調整もできる」感じだと、スピード制作できて、コーダーやデザイナーの武器になると思います。
まだSTUDIOには「STUDIO Partners」という制度があり、認定されると公認の制作者となれ、案件の獲得に優位になります。

まだまだブルーオーシャンな分野なので、コーディングの知識がある人はSTUDIOにも習熟しておくといいかと思います。
ShopifyなどNoCodeECツール
オリジナルのデザイン通りにShopifyサイトを制作する場合は、既存テーマで立ち上げるだけでなく、
CSSや、Liquidと言ったShopifyのテンプレート言語での実装も必要になってきます。
またデザインも「既存テーマの特性」を理解してCSSなどで調整しやすいデザインを作れるデザイナーがShopify界隈で引く手あまたになっているので、
ここも今熱い分野になっています。
つまりどういうことなのか
私が言いたいことを箇条書きにします。
- 「簡素なサイト制作」みたいなものはNoCode化していく(LPについては既にNoCode化はしている)
- 各NoCode.LowCodeツールに習熟していて、更にコーディングで細かな調整ができると需要がある
これが今後のトレンドだと思います。
随分と活躍できるフィールドが絞られそうな感じがしますが、ただまだ希望を失うのは早いです。
今からWeb制作を学ぶのは遅いのか?

私は全く遅いと思いません。
今の状況だと、2025年でも状況は変わらないです。
現に私の周りでも未経験から制作会社に転職したり案件を獲得される方は多くおり、特別珍しいわけでもありませんし、
このブログでも過去に「看護師をしつつ副業でWeb制作案件を納品までした方」にインタビューを行っています。
ただ早めに始めるのが得策だと思うので、その理由を解説していきます。
駆け出し過多、中堅不足
今私は業界7年目ですが、圧倒的に中堅Web制作者不足を感じています。
駆け出されている方はたくさんいますが、一年もすると学習をやめていたり別の業種にいかれていたりして、意外に頼める人がいない状態です。
そして、1年以上コーディングやデザインを前線でされている方は依頼しようとしても
- 仕事で忙しくかなり断られる
- 単価がまあまあ高い
ということで、候補者を探すのにも難儀します。
特にサンプル調査をしたわけではないですが、私の周りのフリーランスディレクターや制作会社の多くが
良質な「デザイン・コーディング」を行ってくれる人材を常に探しているので、
間違いないかなと思います。
今からWeb制作を初めたとしても、良質な制作実績をいくつか貯めつつSNSなどで発信をしていれば、今後数年は確実に全然案件は獲得できるので、
今から始めても遅くないと思います。
逆に駆け出し層は現在急増してますので、以前説明したような適切なポートフォリオと営業法を用いないと厳しい場合もあると思います。
NoCodeツールにも活かせる
NoCodeを語る際に「誰でも簡単に」と言いましたが、現状のNoCodeツールだとエンジニアやデザイナーが触ったほうが使いこなしやすいです。
なので、今学んでいることは、仮に今後NoCode主体で戦っていくことになったとしても無駄にはならないです。
Web業界で働くための基礎教養を学んでいる
という考え方がいいかなと思います。
これから駆け出すWeb制作者志望へアドバイス

ここまで様々なことを言ってきましたが、今後Web制作をされる方へ、大きく分けると「2種類の選択肢」を提示しました。
- ツールに固執しない、顧客売上の増加を主目的にせよ
- もしくはスペシャリストになろう
最後に、この記事で「私が最も伝えたいこと」を述べて終わりにしようと思います。
熱中できるものを見つけて強みを「一つ」作ろう
中国にこのようなことわざがあります。
知之者不如好之者、好之者不如楽之者
「ただそれを知っている人間はそれが好きな人間に叶わず、それが好きな人間はそれを楽しんでいる人間にはかなわない」ということです。
この「楽しんでやる」というのが非常に重要になります。
私が未経験から5年以上コーディングをできている理由
私は未経験駆け出しからコーディング学習を始めて5年以上経過しました。
ずっとこの業界をみていて思うのですが、特に「スペシャリスト」になるような人は「技術やWebという仕事を愛していて、楽しんでいる人」が多いと思います。
私もずっとコーディング、というかプログラミングが好きなので日々楽しみながら本業に勤しんでいます。
周りに「5年以上コーディングをしていて、かつフリーランスの人」がそんなにいないので、結構コーディング依頼が知り合い経由で来たりマッチングサービスから来たりしますね。
逆にコーディングがらすぐ離れてしまう人は、そもそも好きじゃなかったりして仕事に辛さを感じるようになり、別の道に行くパターンが多いかと思います。
一つの強みから横展開へ
冒頭で「顧客利益のためにツールに固執するな」という話をしましたが、より現実的な話をすれば
偏愛するぐらい愛して好きになって一つのこと(コーディングなど)を楽しもう、そうすればいつの間にか強みになっている、その後にスキルを横展開(マーケなど)してNoCodeで代替されない人物になっていけば良い
というのが、この記事で本当に言いたかったことです。
私の周りの仕事が尽きないフリーランスを見ていると、「何でも浅くできるジェネラリスト」よりも「一つの分野で突出しているスペシャリスト」のほうが仕事が集まりやすい傾向にあります。
なので、ぜひ「Web制作オワコン説」に踊らされずに学習を続けてほしいかなと思います。
まだオワコンにはならないので。
まずは熱中できることを見つけることが大事、強みを作ってから横展開をするのが王道
横展開するタイミングについて

得意な技術が無い中で横展開するのは、実は案外難しいです。
基本的に「即戦力レベル」との掛け合わせによって価値を発揮するからです。なので、
あなたがもしコーディングをメインに行う技術者なのであれば、「制作物をまず20個程度は納品してから」というのが、本当に最低限の関門になるかなと思います。
なので、駆け出しの方は「将来的にはそこも考える必要があるのか〜」ぐらいの認識でもいいかなと思います。そんなに急を要する話でもないので!
Web制作(コーディング)で高められる技術もたくさんある
例えばですが、あなたは
- WAI-ARIAの準拠
- CSS設計(FLOCSS.PRECSS.ECSSなど)
- Gulp.Webpack
- Git
- Pug(EJS)
これらは扱えますか?制作現場で必須ではなくても、あれば格段に制作効率が上がりますし、Webpackなどは最近のJS開発では必須級です。
コーディングの分野においても、まだまだ上昇の余地があるのです。
これらを扱い、更に
- デザインに忠実に
- 素早く
- 豪華なアニメーション実装が行えて
- サイトの高速化やPage Speed Inshgtsのスコア改善、サイト軽量化
- アクセシビリティ対策
ここまで来ると、今後数年後も間違いなく仕事に困りませんし、高単価です。
もはや案件が自動的に来るようになっているはずなので、そこで
もっともっと単価も上げたい!仕事の幅も広げたい!
ということであれば、以下のサービスをおすすめします。
ただし、どんなサービスを使うにしても受け身だと厳しいです。またコードスルーなどは不定期開催なので、早めにLINE登録をしておいて開催案内だけでも受け取れるようにしておくといいでしょう。
また、「Web制作×SEO」で成功されたWEBMARKS卒業生への徹底インタビュー記事も参考になるはずです。
横展開はまずWeb制作を固めてから

「Web制作だけじゃ稼げない!」なんてことはないので、まずは地に足つけて、「Web制作で中堅ポジション」を目指しましょう。
横展開を考えるのはそこからでも遅くありません。
横展開の成功例
私や周りのコーダーを見ていて思うのは、「コーディングで高い顧客満足度を維持している」と、
しょーごさん、いつもコーディングありがとうございます。実は現在弊社でNuxtの案件を抱えていまして、Gitを使用したチーム開発でマークアップの一部を手伝っていただけたら嬉しいのですが、いかがでしょうか!?
ありがとうございます!Nuxtは本で学んだことがありますが、実務は初めてですが、大丈夫でしょうか?
基本的にマークアップがこなせれば大丈夫です。細かな規約はお教えしますので、どうですか?システム・ロジック部分はこちらのフルスタックエンジニアが対応しますので。
みたいな感じで、信頼値が構築されているので、「新たなスキルを用いた案件獲得が容易になりやすい」という、隠れた特性が存在します。
これは「一点突破」の魅力です。Web制作で一点突破し横展開の難易度が下がるのは散々見てきました。
Web制作飽和に負けない!!
似た話題で「Web制作は本当に飽和しているのか!?現役Web制作者が思うこと」という記事も書きました。
結論としては、やはりShopifyが強いと感じています。
2024年のWeb制作事情を対談
デイトラ代表と現在のWeb制作事情について対談しました。結論AIの進化が早すぎて5年後はわかりませんが、少なくとも2,3年のペースで見た時に、取りにいくべきポジションは明確にある、という結論に至っており、参考になる記事です。
HTML初心者からWordPress実案件レベルまでのコーディング演習課題を「専用ページ」にて公開しています。

- Figma,Photoshopデザインからのコーディング
- サーバーアップロードでサイト公開
- プロによる最大3回の表示確認特典
- レビュー返しは爆速
- 2024年にデザイン刷新!被らないポートフォリオ
「初級編」は初めてデザインからコーディングする方向け
「中級編」はJavaScriptやjQueryの練習
「上級編」はWordPressの実案件を模擬体験できるレベル感にしています。
中級者の方には高難易度課題を詰め合わせた「即戦力セット」も出しています。
全課題で「実務レベルの、プロの厳しいレビュー」を受けられるようにしています。
また、2024年には随時デザインの刷新をしており、完全リニューアル!!
他者と差をつけられるポートフォリオが準備できます!

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基本的に「まとめて購入」していただくとかなりお得になります↓

コーディングは書籍だけではなかなか実力がつかないので、実務レベルのレビューを受けて自身をつけたい人は是非挑戦してみてください!

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ご寄付を頂けると今後の更新の励みになります!