みなさん静的サイトにフォームの埋め込みを行う際、これまで難儀しなかったでしょうか?
私は最初はフォームの実装方法がわからず、フォームのためにわざわざWordPressを埋め込むほどでした。
しかし、それも今回で終わり。新時代はGoogleフォームにより、切り開かれるのです。
前提条件
- jQuery使用
- 結構無理やり(コーポレートサイトよりかアンケート向き)
全く同じ内容をqiitaにもあげています(https://qiita.com/samuraibrass/items/d6afda6bd8f3306cee4f)
6/24 Googleフォームの仕様変更に対応
従来のフォームのnameの参照場所が変わったため、変更内容を反映させました。
なお、従来の方法で作成された方は、今回「nameの位置が変わっただけ」ですので、動作は保証されます。ソースコードを変える必要はありません。新規に作成されるかたのみ対象です。
nameが見つからないというお声が聞こえてきますが、このあと紹介する検証ツールでの検索を使えば発見できます!!見つからない場合は目で探すのでなく、検索して見つけてみてください!!👍
ゴール:Googleフォームで静的サイトのフォームを動くようにする
この記事を読んでできるようになること
- Googleフォームとの紐付け
- 送信完了後、同ページに「お問い合わせありがとうございました」のメッセージが出せる
- サンクスページに遷移できる
Googleフォームを作る
まずはGoogleフォームの作成をします。
ドメインがeditだとformが見つけられないため、ドメイン末尾が「viewform」となっていることを確認ください。


HTMLフォームで作る予定のものと、当然同じものを作ります
ここから2020/06/24よりの変更ポイント。
Googleフォームのinputのnameとformのaction先のURLをメモる
まずはわかりやすいようにフォームに適当に値を入れておきます。
値を入れておいた方が検証しやすいので、必ず入れてください。

chromeの検証機能で探します(⌘+Fで検索バーが出ます)
検証ツールでinputまたはentry.と入力し、確認してください。
①inputの場合

②entry.の場合

actionの値も押さえる

この数字の部分が自作フォームのnameに入ることになるので、actionの値と共に、メモしておいてください。
メールアドレスが見つからない場合
「メールアドレスを収集する」の場合、input群の一番下にname=”emailAddress”で格納されています。

HTMLフォームを作成
<div class="form-wrapper">
<form
action="https://docs.google.com/forms/hogehoge~"
id="form">
<div class="box">
<label for="name">お名前</label>
<input type="text" name="entry.396652" id="name" placeholder="お名前" required>
</div>
<div class="box">
<label for="mail">メールアドレス</label>
<input type="mail" name="entry.1934980" id="mail" placeholder="メールアドレス" required>
</div>
<div class="box">
<p class="box">お好きなプログラミング言語</p>
<div class="flex-box"><input type="radio" name="entry.1977612" required value="scala">
<p>scala</p>
</div>
<div class="flex-box"><input type="radio" name="entry.1977612" required value="kotlin">
<p>kotlin</p>
</div>
<div class="flex-box"><input type="radio" name="entry.1977612" required value="basic">
<p>basic</p>
</div>
</div>
<div class="box">
<textarea name="entry.181178" id="" cols="30" rows="10" placeholder="自由記述"></textarea><!-- /# -->
</div>
<input type="submit" class="submit-btn">
</form>
<p class="end-message">お問い合わせありがとうございました</p>
<p class="false-message">送信失敗です</p>
</div>
<script src="https://ajax.googleapis.com/ajax/libs/jquery/1.11.0/jquery.min.js"></script>
.end-message {
display: none;
}
.false-message {
display: none;
}
ここで、googleフォームと同じ内容のHTMLフォームを作成し、nameとactionの値を合わせます。
下のend-messageとfalse-messageはjQueryで送信後に出現させたいので、
cssで標準でdisplay: none;で非表示にしています。
- formタグにid=”form”→form内のinputのvalueを取得するためid指定(名前は任意)
- jQuery読み込み→Ajax利用のため
- name=”entry.1977611″などと、entry.先ほどの数字とする
この辺りは後々必要になってくるので、記述しておきます。
GoogleフォームにHTMLフォームから送信してみる
とここで感動してもいいですが、
いきなりこんなページに飛ばされるのは、ユーザビリティ的に問題があります。
ここからajax実装で、この画面に遷移しないように手を加えていきましょう。
お問い合わせ完了メッセージをだす。
$(document).ready(function () {
$('#form').submit(function (event) {
var formData = $('#form').serialize();
$.ajax({
url: "https://docs.google.com/forms/hogehoge",
data: formData,
type: "POST",
dataType: "xml",
statusCode: {
0: function () {
$(".end-message").slideDown();
$(".submit-btn").fadeOut();
//window.location.href = "thanks.html";
},
200: function () {
$(".false-message").slideDown();
}
}
});
event.preventDefault();
});
});
- #formのsubmitイベントが起こった時、serializeでform内のinputのvalueを取り出しformDataに代入
- $.ajaxでurlにgoogleフォーム送信先(action)のurl記入
- statusCodeが0の時に送信アクションで、jQueryのメソッドでsubmit-btnを消し、end-message(お問い合わせありがとうメッセージ)を表示。
- 最後にevent.preventDefaultでsubmitイベントを無効化し遷移させない
という流れ。
送信後完了メッセージをslideDownで表示することができました。
さりげに送信後submit-btnをfadeOutさせているところに、気配りを感じますよね?(二重投票防止のため)
サンクスページへ遷移
こちらは一瞬です。
statusCode: {
0: function () {
//$(".end-message").slideDown();
//$(".submit-btn").fadeOut();
window.location.href = "thanks.html";
},
window.location.hrefで送信後、thanks.htmlに飛ばしています。
css書いてないので、ページ遷移してる感がないですが、一応遷移してますw
こうしてみると、Googleフォームの集計機能すごいっすね…
問題点
バリデーション
入力必須ぐらいなら、
<input type="text" required>
みたいにrequired使えば
デフォでこのように表示してくれるけど、バリデーションはフロントよりサーバーサイド(PHP)でやるのが鉄板らしいから、どうなんでしょうか。
クロスドメイン問題
僕も詳しくないですが、そういう問題があるらしい。
https://alliance7.blogspot.com/2019/01/google-formaxioscros.html
動作するので、致命的だとは思いませんが、エラーが検知できないとかなんとか。
ステータスコード0で成功、200でfalseの違和感
ここの挙動が正直いまいちわからないです。
受託制作での場合は、相手にGoogleフォームを作ってもらう必要あり
Googleアカウント情報をもらうのは煩わしいので、相手にGoogleフォームを作ってもらう必要があります。
少し、相手のITリテラシーが必要かもです。
Googleフォームは静的サイトで軽く使いたい場合に
ガッチリしたコーポレートフォームはformrunかな?
Googleフォームで何か不具合が起きたことはないですが、企業サイトでがっつりフォームを作るならformrun、
お手軽に動くフォームを設置するのならGoogleフォームなのかなと思います。
ということで、ここまでお疲れさまでした☺️
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