コーディングの業務委託案件で月収100万も!?秘訣をインタビュー

【ゲストプロフィール】
井上さん

アラサー職歴なしニートの状態からヨーロッパ経験を経て、フルリモートを決意。コーディング練習課題と営業を行い、コーディングの準委任型の業務委託契約で最高月100万を達成。九州から東京の案件にフルリモート参画中。

初めまして、井上（仮名）と申します！都内大学の商学部を卒業したのですが、浪人、休学、留年を経験したため25歳で大学を卒業しました笑

大学を卒業し27歳までは東ヨーロッパのとある国でニート生活を送っていたのですが、

28歳を目前に帰国し「アラサーにもなってこのままニートを続けるのは流石に不味い、、」と一念発起し、Web制作の学習を行いフリーランスエンジニアとして独立をして現在2年目に突入しました。

「時間と場所に縛られない働き方」という、擦られすぎて陳腐化してしまった言葉で恐縮ですが、心の底から時間と場所に縛られない働き方がしたかったんです！笑

僕は大学生の時にヨーロッパを半年間ほどバックパッカーしたり、1年間フランスの大学に留学したりしたことがあって、海外での生活に魅せられてしまっていたんですよね（笑）

そして、大学を卒業してもヨーロッパで生活をしていきたいと思っていたので、Web制作ならそんな時間と場所に縛られないライフスタイルを実現できるのでないかと考え、Web制作の学習を始めました！

あと、フリーランスとして働けば自分の実力次第で高収入を目指すことができるなという打算的な考えも多少はありましたね（笑）。

自分の場合はアラサーで職歴もないニートという経歴だったので、一般企業に入って高収入を目指すという道は難しいのかなと思い、何かしらスキルを身につけて自分の実力で高収入を目指していきたいという思いがありました。

そしてweb制作ならある程度再現性高く高収入を目指せるのかなと考えたのも学習を決めたきっかけの一つです。

収入がなかったためスクールは使わずに独学しようと思い、twitter、youtube、googleで調べまくった結果、しょーごログさんのWeb制作学習のロードマップを発見しました。

しょーごログさんは未経験からフリーランス独立した現役バリバリのweb制作者のため、発信している情報が解像度が高く情報の信頼性が高いと思い、しょーごログさんのロードマップを参考に学習を進めました。

基本的にはしょーごログさんのロードマップを参考に学習しようとしていたのですが、僕は書籍と向き合いながら学習を進めていくのがあまり向いていなかったようで笑

ProgateでHTML, CSS, JavaScript, jQuery, PHPを2ヶ月弱程度で学習した後は、いきなりしょーごログさんのデザインカンプ教材の初級編と中級編に挑戦し、分からないことに遭遇したらその都度調べていくという実践形式の学習を行なっていました。

WordPressに関しても僕は書籍よりも動画の方が学習しやすかったため、Udemyでたにぐちまことさんの「WordPressテーマ開発講座」で学習し、

分からないことがあれば辞書代わりにロードマップで紹介されている「ビジネスサイトを作って学ぶWordPressの教科書Ver.6.x」で調べながら、3週間ほどの期間で学習しました。

一通りWordPressの学習が終わった後は、学習最後の総仕上げにコーディング課題の上級編に挑んだのですが、これがなかなか手強かったです、、笑

動画教材でWordPressを学習している時は、理解したつもりになっていたのですが、いざ自分で0からテーマを開発しようとすると「あれ、何からすればいいんだっけ？」と完全にフリーズしてしまい、Udemyや書籍を見返しながら課題に取り組みました。

色々調べながらだったので、課題を開始してしょーごさんのチェックを突破するまでに、1ヶ月弱程度かかってしまった記憶があります。笑

振り返ってみると、やはりデザインカンプからのコーディングによる実践形式の教材が最も効率よくWeb制作を学習できるのかなと思います。

Web制作の学習あるあるかもしれないのですが、何をどれだけ学習すればいいか分からなくなって無意味にProgateを周回して必要以上に基礎学習に時間を使ってしまったり、

本来実務に必要のないRuby on RailsやLaravelみたいな知識のキャッチアップに寄り道してしまったりと、実務を行うために必要な学習と自分が行なっている学習が乖離して、回り道しすぎて非効率な学習になってしまうんですよ。

しょーごログさんのロードマップ通りに進めれば寄り道しなくていいのですが、僕の場合は色々あれもこれもと横道に逸れてしまうことが多く、、笑

その点しょーごログの実践形式のコーディング課題は、デザインカンプの仕様通りに実装するという明確なゴールがあるため、不必要な学習に寄り道せず最短で実務に必要な知識を身につけることができるんです。

すみません、本当にめちゃくちゃお世話になったので課題の宣伝みたいになりました笑

Web制作の独学は、モチベーションを維持させるのが大変でしたね、、

やはりWeb制作の学習を行なっていると、Progateの道場編での挫折やWordPress学習での挫折など何度か心が折れそうになってしまうのですが、周りに相談できる仲間もいない独学という環境だと、そのまま気持ちが折れてしまいそうになることがありましたね。

そんな時はしょーごログさんや先輩web制作者さん達が発信する情報を見て自分を奮い立たせていました。

あとは、「ソーシャルネットワーク」や「バトルオブシリコンバレー」などのエンジニアが登場する映画を流しながら、あたかも自分も天才エンジニアになったかのような気分でHTMLをカタカタとコーディングしていました（笑）

僕の場合はWeb制作を目的に勉強していたにも関わらず、あれもやりたいこれもやりたいで様々な脇道に逸れてしまい、「C言語の学習」というWeb制作において1ミリも関係ないことを勉強してしまっていたこともありました、、笑

なるほど笑　自分の興味から学習をするということ自体はとても良いことだとは思うのですが、Web制作を最短で仕事にするというゴールがあるのなら、ロードマップから脱線しないように気をつけるべきだったな〜とは思います。

就職はあまり考えていなかったですね。僕の場合は場所と時間に縛られずに青天井の収入を目指したいというのがweb制作学習のきっかけだったので、

就職してしまうと通常の働き方とあまり変わらないかと思い、あくまでもフリーランスとして独立しようと考えていました。

ただ、実際にはWeb業界はフルフレックスやフルリモートなど割とフレキシブルな働き方が可能なので、そこまでフリーランスという形にとらわれずに一度就職してしまうのも一つの手段だったなと思います。

初案件はクラウドワークスで獲得しました。内容としては、動作が重くなってしまったWordPressで構築された情報メディアの復旧作業でした。結局プラグインが干渉していたのが原因だったのですが、1日で20時間ぐらい作業をしてなんとか原因を特定し1000円の報酬をいただきました。

時給換算すると50円ぐらいですね(笑)

結果的にはその時の働きぶりが評価され、そのサイトの保守運用を一年間月額5,000円で任せていただくことになり、6万円の売上に繋がったのは、良かったかなと思います。

実績を掲載するポートフォリオサイトはかなり時間をかけて作成しました。コンテンツ設計、デザイン制作、コーディング、WordPress化まで全て自分一人で行い、実績としてしょーごログさんのコーディング課題を掲載していました（今はポートフォリオサイトに鍵をかけていますが、一応見れます）

このポートフォリオサイトの評判がなかなか良くてですね。ただのリップサービスだったのかもしれませんが、

営業の際には「これまで見たフリーランスweb制作者の中でもトップレベルにクオリティが高いポートフォリオサイトだね、本当に全部自分で作ったの？」と驚かれましたね。

ポートフォリオサイト制作に力を入れたのは僕の作戦でして。

営業を受ける側としては、毎日様々なフリーランスから似たり寄ったりの、とりあえず実績を掲載しているようなポートフォリオらしいポートフォリオが送られてくると推察しました。

そこで高品質なポートフォリオが送られてきたら「お、このフリーランスなんか違うかも」と感じさせることができ差別化に繋がるのかなと思いまして。

様々なWeb制作会社様のコーポレートサイトを参考に自分なりにスクラッチで作成しました。

ポートフォリオサイトを作成した後はクラウドワークスで営業を行ったのですが、営業初日に初案件を獲得し、その後もクラウドワークス上では割と簡単に案件を獲得していけましたね。

テンプレ文面を送るのではなく、依頼内容をしっかり読み込んだ上で、案件一つ一つに丁寧に営業していったことで発注者からの信頼を獲得しやすかったのかなと思います。

業務委託先を見つける時は、某Web幹事で営業先リストを作成して電話営業やメール営業を数百件行いましたが契約獲得には至らずでした。

作戦を変え、インディード等の求人媒体から業務委託を募集してる会社を探し20社程度応募してみると、あっさりと面談にたどり着き、面談後のテスト案件を経て準委任契約を結んでいただけました。

なぜ採用していただいたか社長に話を聞いたんですが、実績面や職歴では不安があったものの、面接前の下準備を入念に行っていたことが好印象だったようです。

面談前には会社のミッションやパーパスなどを入念に調べ、自分がなぜその会社とマッチングしていて、自分がどのように利益貢献できるかということをアピールしました。

そのような当たり前のことを行えているフリーランスが案外少ないとのことで、実績は一旦置いておいて今後の成長が見込めそうという理由で採用してくれたとのことでした。

また、先日知り合いのフリーランスの方にどうやって提携先を見つけたのか質問する機会があったのですが、その方もやはりインディード等の求人媒体から応募したとのことでした。

なので僕の個人的な感覚としては、Web制作会社をリストアップしてひたすら営業をかけるよりも、求人媒体で業務委託契約などで絞り込み検索して応募するのが、駆け出し期における一番効率が良い営業方法なのかなと思います。

業務委託案件では、以下のような業務をしています。

• 既存サイトの保守運用や改修
• 新規の静的サイトコーディング
• LPコーディング
• WordPressを用いた新規のコーポレートサイト制作
• ReactやNext.jsなどのモダンな知識を用いたwebメディア制作

このような、様々なプロジェクトに幅広く携わらせていただいています。

WordPressの新規制作案件だと大体300万円〜1000万円程の予算感で規模が大きいため、働き始めはそんな大規模な案件を対応できるかビクビクしていました。ただ実際には、コーディング課題の上級編をクリアできる知識があれば、分からないところは調べつつ対応できるかなという内容でした。

上級編をクリアした方は自信を持って実務に挑戦していいのかなと思います！

そういう意味でもコーディング課題のレベルはかなり実務に近い難易度なので、学習中の自分のレベルが実務で求められるレベルに達しているかを測るためのチェッカーとして非常に優秀だなと思いました！

業務委託先は東京なのですが、僕は九州の片田舎からフルリモート&フルフレックスで働いています。パソコンがあればどこでも仕事ができるため、気が向いた時に海外に行ってワーケーションをしています。

最近だとバンコクに１ヶ月半程行ってきました！

今度は香港に１ヶ月ほど行こうと思っています笑

最初の3ヶ月は時給1100円×160時間契約だったので月に17万円ほどの報酬金額だったのですが、

今は時給1500×160時間 + 担当案件の売上数%のインセンティブ制で、普段の月の報酬金額は大体40万円〜60万円ほどです。

忙しい時期は1ヶ月の報酬金額が大台の100万円を超えることもあります！

最近では委託先で知り合ったフリーランスのディレクターさんから仕事を紹介していただき、そちらでは時給3000円での契約となっているため順調に時間単価は伸びているのかなと思います。

もちろん沢山あります！笑

ありがたい話ではあるのですが、今では多くの仕事を任せていただき「この仕事量は物理的に捌けないんじゃないか、、？」とキャパオーバーになりながら土日問わず働き、徹夜で対応することもしばしばです、、笑

後はやはりプロジェクトを進めていく上で自分の知らない知識が必要になってくるので、「これちゃんと実装できるかな？」みたいな不安感に襲われたりしますね。

例えば、React、Next.js、Drupal、Rest API、Ajax、HubspotやSales Force…etc、自分の知らない知識を常にキャッチアップしていく必要があるのは楽しくもありますが、自分がしっかり対応できるかプレッシャーでもあります。

営業をせずに案件をこなすことだけに集中でき、長期的な関係構築により仕事の幅が広がり、結果的にスキルセットを増やしていけるのが魅力ですね！

単発案件だとクライアントとの長期的な信頼関係構築が難しいため、受けることができる案件がどうしても自分のスキルセットの範疇内になってしまうのではないかと思います。

その点業務委託だとクライアントとの信頼関係が構築できるため、自分のスキルセットを飛び出した案件に挑戦する機会をいただくことができます。

契約にもよるのですが、業務委託（準委任）は時間単価×契約時間という契約内容が一般的なため、フリーランスなのに経済基盤が安定し、生活の見通しを立てやすいというのは大きなメリットかなと思います。

極端な例ですが、単発の請負契約だと、今月の売上が100万円を超えていても来月は0円などもあり得ますよね。

毎月コンスタントに報酬をいただける準委任の業務委託は精神的な余裕にも繋がるのかと思います。

とにかく求人媒体で業務委託先を探して応募するのが一番大事です！

僕もそうだったので気持ちがよくわかるのですが、応募するのが不安で、その不安を払拭するために必要以上に学習を継続したり、ポートフォリオ作りに必要以上に時間をかけたりして、

実務に挑戦するのを後回しにしてコンフォートゾーンに留まりがちなのは、Web制作学習者あるあるなのではないかなと思います笑

しかし、どこかで区切りをつけて実務に応募しなければ何も始まりません。

コーディング課題の上級編をクリアできたなら実務に必要な知識はバッチリなので、あとはとにかく応募です！笑

そして応募から面談に進んだ際のマインドセットに関する自論なのですが、「損して得とれ」の精神で面談を受けるのがいいのかなと思います！

制作会社の社長さんや面談担当者の方と話す機会も多いのですが、

フリーランスとの面談の際に、「志望理由が自分のスキルを向上させたいから」だったり、「実績もないのに高単価を要求したり」といったようにクライアントに価値を提供するのではなく、自分の利益ばかりを考えてしまうフリーランスがあまりに多いようです。

制作会社目線で考えれば当たり前なのですが、自分の利益のことばかり考えているフリーランスと、どうやって会社に利益貢献するかを考えているフリーランスがいるとしたら、どっちを採用するかは明らかですよね。

特に駆け出し期は実績がないため、クライアント目線に立ってクライアントにどうやって価値を提供しようという姿勢が、差別化や信頼感に繋がり案件の獲得に繋がるのかなと思います。

僕は適切なクライアントを選択し、しっかり価値を提供し信頼を獲得していけば、自ずと自分に報酬として返ってくると信じています！

営業する前にしっかりと営業先を下調べするのはもちろんですが、「僕を使って利益が出る最低限の報酬で構わないので、３ヶ月間試用して欲しい」ということを伝え、

試用期間中も160時間契約にも関わらず300時間ぐらい稼働して、「僕への外注費 ＜＜ クライアントの利益」になるよう意識して立ち回っていました。

自分の場合は、そういった日々の意識がクライアントからの信頼獲得に繋がり、待遇の向上に繋がったのかなと考えています。

なので、一度Web畑に入ることができたら、あとは与えられた案件を全力でこなし、クライアントにしっかり貢献することが長期的に見た最良の営業活動だと思います！

上級編をクリアしたら実業務で必要なスキルは備わっている状態だと思うので、あとはとにかくWeb畑にどうにか入ることができるかどうかが大切になってくるのかなと思います！

なので学習を一通り終えたら、必要以上に不安解消のために学習にさらに時間を割くのではなく、思い切って自分のコンフォートゾーンを飛び出し案件獲得に挑戦してみてください！

上級編をクリアできる知識と胆力がある方なら、後は案件をこなしながら随時知識をキャッチアップしていけば対応できます！

アラサー職歴なしニートでも実現できたのですから、みなさんでも必ず実現できます！