新卒一ヶ月で職場を辞めて大体5年が経過したので、時効でしょうと。今日は私が新卒だった時を振り返ってみようと思います。
楽しさ0.01 辛さ9.99でした。
「一年働いたら辞めてフリーランスエンジニアになろう」という「やめる前提」の超絶迷惑な考えを持っていたからだと思います。
今新卒の人は会社を辞めたくなるかもしれないので、見ないほうがいいかもです。
ただ、もしあなたが
- 新卒一ヶ月で辞めたいが、将来に不安がある
- 一ヶ月でやめた人間の末路に興味がある
- 高みの見物、または低みの見物
こうお考えなら、多少は楽しめる記事になっていますので、最後までご笑覧くださいませ。
この記事を書いたのは
しょーご(@samurabrass)
当ブログ「しょーごログ」の運営者。2018年からWeb制作・フロントエンドエンジニアとして主にWordPressでのサイト制作やシステム開発のフロントエンドを担当。同時にブログとYouTubeで情報発信を行っている。駆け出しエンジニアのコーディング課題添削も行い、スクール講師を4年以上している経験を活かした分かりやすい記事制作を心がけている。
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前提:今も就職していません
この記事は初見の方が多く見てくださっていると思いますが、簡単に自己紹介します。
- 2018年大学卒業
- 新卒で銀行員→一ヶ月で辞める
- そのままプログラミングスクールに行く
- そのままフリーランス独立する
- 今
という人生を歩んでいるものです。
2024年に状況が少し変わり、海外の企業にフルリモートで参画してドルを稼いでいたりしますが、後述するように手に職ある状態だったのが大きいです。
就活は余裕だった
新卒一ヶ月で辞めたとは言え、就活自体はとてもスムーズでした。
大学四年から海外留学に行き、TOEIC840だったり、中国語最高峰の資格「HSK6級」にも合格したり、結構努力していました。
その結果、就活では大手3社に内定することができました。
新潟の大学卒業→山形に帰郷
私は新潟の大学に通っていたので、大学卒業とともに、就職先の山形に帰りました。
支店挨拶
口がカピカピ
2018年に私は地元の銀行に入行し、実家から徒歩10分の支店に配属になりました。
今でも初日のことを覚えています。
人は緊張すると口の中がカピカピになるらしく、よくわからない銀行独自の機械の説明を受けます。本当にやっていけるのか、初日から不安になりました。
キーボードは謎配列だし。
大学生の時に社会と触れ合う機会を作らなかったのと、ろくに接客のバイトをしなかったので、「銀行は接客業」という事実に気づき、より不安に。
入行式で頭取質問で優等生ムーブ
入行式では、頭取に質問できる機会があります。
持ち前の海外留学で鍛えた「飛び込む力」で、いの一番で役員が揃っている前で「海外への県内企業のビジネス展開の銀行としてのサポート」について、質問をした記憶があります。
まあ、私が辞めたあとの行内報5月号でこの勇姿が載ったそうですが、辞めた私は知るよしもなく…
研修しつつ支店で勤務
うちの銀行は少し特殊で、研修しつつ支店で勤務もします。
もちろん何をしなければならないのかわからないので、基本的に支店にかかってくる電話にひたすら対応します。
時効なので言ってしまうと、私は電話を取るのが嫌すぎて、しょっちゅう席を外してトイレに籠ってスマホを見ながら「プログラミングで月収100万!!」みたいなコンテンツばっかり見て、ひたすら時計を見て、
「あぁ、あと今日は4時間耐えないといけないのか」
なんて考えていました(多分見ているであろう前職関係者の方々すみません)
この時に、「あ、一年も持たないわ、すぐに辞めよう…」と思い始めます。
研修中に人事に直談判しようとするも…
4月中頃に研修施設での1泊2日での研修がありました。
ここでは「行内歌」の大斉唱を命じられ、声が小さいと人事にどつかれます。
「声が小さい!!」と周りはよく言われていましたが、私は高校時代に100倍辛い木刀と竹刀飛び交う応援練習を乗り越えた精鋭なので、特になんともなく。
社歌の大声斉唱はどの企業でもあるものなのでしょうか。
当時は普通に受け入れていました。
部屋の布団のたたみ方を綺麗にしていないと怒られるとか、すごく日本の典型企業感を感じます。
夜に人事に日和って声をかけられず…
夕食をわいわい楽しんだあと、私は人事とのランダムエンカウントを目論んで施設内の明るい場所に居座り、新聞や研修の本をひたすら読んでいました。
その時に人事が狙い通りに「遅くまでお疲れ様!」と前を通っていったのですが、私は「相談があります!」とその時、切り出すことができませんでした。
あれを言うのは、相当大変です。
支店に戻って課長についに相談
4/16とかそのあたりでしょうか。
「石井さん、そろそろお昼行っていいよ」
「はい…….課長、お話があります」
その後、応接室で課長に辞めたい旨を話します。
「そうか……でも銀行業務とプログラミングの二足のわらじも不可能ではないんじゃないかな、もう少し考えてみたら?」
ここで一旦この話は終わります。
私から見ても課長も結構大変な立場にあるのはなんとなくわかっていて、できれば迷惑かけたくないという気持ちはありました。
私はしかし、この気持が変わることはありえないと思っていました。
飲み会である女上司に理不尽に詰められてずっと正座してたりもしましたが、辞める前提だったので、まだ耐えられました。人生には絶対に許せない人もいる💀
本店研修で人事に直談判する
4/25~5/2あたりに一週間に及ぶ本店研修があり、「ここがチャンス、どのかのタイミングで人事に直接切り出そう」と思い、ついに研修3日目あたりに、人事に
「相談があるんですが…」と切り出しました。
辞める意思は固いと知った人事は引き止めることはしませんでしたが、
「なんか辞めそうな気はしていた」と言われ、私も苦笑。
将来的には「海外経験あるし、ベトナム・バンコク拠点への赴任させるか」という話が少し持ち上がっていたそうです。
「とりあえずすぐに辞めることは手続き上難しいので、5月一杯はいてもらうかも」
と言われ、「マジか…」と思いつつ。
ただ、その後正式に5/2が最終出社日と告げられました。
グループワークでリーダーに
研修の最後3日は、グループワークを行う機会がありました。仲間うちから「軍師」と言われ、発表リーダーになってしまい、議論をまとめる役に。
「もう辞めるし、最後頑張るか」という気持ちで、グループワークを頑張りました。
最後の日の発表時は、質疑応答にも綺麗に答えられたと思います。
「あ〜でもこいつ辞めるんだな〜」という複雑な表情でこちらを見ていた人事の顔が忘れられません。
最後の記念撮影で…
最後、全員揃っての記念撮影の直前、何故か映る気まんまんだった私に、「石井くん」と人事に手招きされ、私はこっそり裏口から本店を退出することになりました。
人事に「今から支店に戻って、支店長、次長、課長に支店に残ってもらってるので、最後に挨拶して、備品を返してきてください」と言われ、
「そう言えば、もうプログラミングで稼いでるの?」と聞かれた私は、
「学生の時に月20万ぐらい稼いでまして(嘘)」
「貯金が無いと厳しくない?」
「しばらく働かなくてもいいぐらい貯金はありまして(嘘)」
「え?1000万ぐらい?」
「さすがにそんなにはないですけど笑」
このときまだProgateしかやっていない程度なので、明らかに虚言です。
そんな会話をしながら、最後に「いつか、山形のためにお互い協業できる日があったら、面白いね」
そんな言葉をかけてもらいました。
そして、本店を出る間際、自分を最終面接してくれた人事部長とすれ違います。
私は非常に無礼者なのでばれないように素通りしようとしたのですが、声をかけられます。
「石井くん、君を採用するのに、大きなコストを払ったんです。がんばりなさいよ」
頭があがりませんでした。
嘘を本当にする日々を覚悟しました。
夜7時の支店で最後の挨拶
その後電車で地元の支店まで帰り、一週間ぶりに支店に行きます。
諸々の挨拶と退出準備を行い、最後に支店長に「有名になるかもしれないから、サインでもいただきますかね?ガハハハ」
などと言われ、「俺はここから頑張らなければならないな」と。
会社の健康保険証をハサミでバラバラに裁断して、別れの挨拶とともに、私は支店をあとにしました。
大学生・すぐ辞めたい人に伝えたいこと
必ず手に職つけろ
理想的な就職というのは
- 〇〇というスキルが既にある
- そのスキルを伸ばせる&活かせる〇〇社に興味がある
こういった順番だと思います。例えば学生のうちにフロントのコーディングができていたら、私はサイバーエージェントのフロントエンドを志望していた可能性はあります。
大人になって仕事をするうちに、学生のときには見えなかった様々な企業が、今では魅力的に見えています。
「ここで新卒だったら、だいぶ違った世界だったのかな」と思う日も少なくありません。
ちなみに、今新卒に戻されるなら「RUNTEQ」に通って、爆速でプログラミングスキルをつけてエンジニア就活しますね。
20代で凡人でも月100万稼げる可能性があるのは、プログラミングが一番なので…
新卒ですぐに辞めた時点では、まだ年齢的に20代半ばなので、スキルをつければ全然エンジニアとして就職できますし、
私もフリーランスエンジニアですが、基本的に日本全国を旅しながら仕事ができています。
収入も年齢平均の倍はあると思いますし、またこの世界に転生したとしてもエンジニアを目指します。
社会不適合者なりの戦い方
私は明らかに社会不適合者ですが、自分の人間的欠陥、弱みのおかげで、フリーランスとしてはかなりよく走れてる方だと思います。
「フリーランスとしてうまく行かなかったら就職しよう」という考えは一切ありません。
退路なし、です。
就職が身体に合わないというのは生きる上で最大の欠陥だと思いますが、だからこそ、
「今の自分の売上を伸ばし続ける」ことが、今は最高の遊びになっています。
結果的に人事についた嘘は今は現実になっているので、まあ良しとしましょう。
今回の話にプラスアルファした内容を、別の記事や動画でも語っていますので、こちらも是非。勇気がもらえると思います笑
新卒辞めたのよくある質問
新卒で1年で辞める人はどのくらいいますか?
新卒で1年以内に辞める人は、大卒で約10.6%、短大卒で約16.3%、高卒で約15.1%です。学歴によって差はありますが、おおよそ10-15%程度の新卒が1年以内に離職していると言えます。
新卒で就職したら何割辞めますか?
新卒で就職した場合、3年以内に離職する割合は大卒で約32.3%、短大卒で約42.6%、高卒で約37.0%です。つまり学歴によって差はありますが、おおよそ3-4割程度の新卒が3年以内に離職すると言えます。
私は大学卒業の2018年から、スクールに通って完全未経験から「Web制作」を軸に仕事にしており、ずっとフリーランス&フルリモートワークをしています。
具体的には「企業のWebサイト・システムの構築」を請け負っていて、こういったブログの運営や同名のYouTube「しょーごログ」も運営しています。
今は完全に「場所と時間にとらわれない」ので、全国各地を「【goodroom(サブスくらし)】」というサービスを使ってホテルぐらしをしつつ、ワーケーションして巡っています。
それが叶えられたのも「Web制作」という仕事の特性ゆえです。
Web制作を独学で学ぶ「完全独学で即戦力レベルになれる学習ロードマップ」も無料公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この業界は今人手不足なのでロードマップをこなしていただければ、フリーランスだけでなく、Web系の企業に未経験でも就職転職もしやすいです!
ご寄付を頂けると今後の更新の励みになります!
ちなみに、私が辞めることは人事しかこの時知りません。