2020年以降Web制作を副業で始める人が増加しており、Web制作オワコン説が囁かれるようになってきました。本業をしつつWeb制作を勉強している人の中には「Web制作副業ってもう稼げないのかな?」と不安に思っている人も多いでしょう。
そこで本記事では現役エンジニアとしてWeb制作で稼いでおり、多くの副業Web制作者をサポートしてきた筆者が、Web制作副業は本当に稼げないのかを徹底考察していきます。
副業Web制作を成功させるための秘訣や稼げるまでの期間、副業ロードマップなど幅広く解説していきますので、「Web制作副業で稼ぎたい!」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を書いたのは
しょーご(@samurabrass)
当ブログ「しょーごログ」の運営者。2018年からWeb制作・フロントエンドエンジニアとして主にWordPressでのサイト制作やシステム開発のフロントエンドを担当。同時にブログとYouTubeで情報発信を行っている。駆け出しエンジニアのコーディング課題添削も行い、スクール講師を4年以上している経験を活かした分かりやすい記事制作を心がけている。
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Web制作の副業は稼げないと言われる理由
早速ですが、Web制作の副業が稼げないと言われている主要な理由を解説します。
途中で私の見解も挟んでいきます。
- ライバルが多すぎる
- AIでWeb制作オワコン化
- 単発ばかりで継続案件が少ない
- 単価が低い
- 副業で行うには時間がかかる
ライバルが多すぎる
まずWeb制作を行っているライバルが多すぎる点は良く挙げられます。皆さんもご存知の通り2020年以降はリモートワークが普及したのとリモートワークに憧れる人が増えた関係で、Web制作を勉強し始める人が急増しました。
私は2018年からWeb制作フリーランスをしていますが、2020年にデイトラWeb制作コースでメンターをしていて、凄い勢いで受講生が増えているのを目の当たりにしていました。
Web制作を独学し始めた人も多く、しょーごログのWeb制作ロードマップもとても良く読まれました。
なので、ライバルが多すぎるという指摘は的を得ています。
AIでWeb制作オワコン化
AIでWeb制作は劇的に便利になっています。このしょーごログでもChatGPTの使い方を解説してきましたし、以前主流だったVSCodeの上位互換であるAIエディターCursorを使って私はコーディングしています。
コードも自動生成してくれるし、一人のプロエンジニアが複数人分のアウトプットを出せる時代です。中途半端なスキルの人は既に代替され始めています。
Webデザインに関しても、ワイヤーフレームを自動生成してくれるAIが登場していますし、画像やイラスト、アイコンもAdobeのAIに生成させています。デザイナーに頼むのはその後の調整だったりします。
単発ばかりで継続案件が少ない
Web制作の場合単発の請負契約が多いです。請負契約と準委任契約の主な違いを以下の表にまとめました。
項目 | 請負契約 | 準委任契約 |
---|---|---|
目的 | 仕事の完成を目的とする | 事務処理行為を目的とする |
責任の範囲 | 瑕疵担保責任がある | 善管注意義務がある |
報酬の発生 | 仕事の完成に対して報酬が発生 | 業務の遂行に対して報酬が発生 |
職種 | Web制作に多い | Web開発に多い |
請負契約は成果物の完成を重視し、準委任契約は業務プロセスを重視する傾向にあります。どちらが良いかはまちまちですが、Web制作を副業で行う際には単発がメインの請負案件がメインになります。
よって、人によっては毎回案件獲得営業をすることもありえます。これに疲れて辞めてしまう人も多いです。
単価が低い
「Web制作は単回が低いから稼げない」というのもよく聞く話です。たしかにWebコーダーは時給制だとしても、低くなる傾向にはあります。
優良エージェントのITプロパートナーズで案件を見てみると、以下が貴重な準委任のWordPress案件の募集ですが、経験3年で月単価40万の募集です。
しかしWeb開発であれば、同じ経験3年でも月単価は倍以上違ってきます。私の友人でRUNTEQを卒業したエンジニアがいますが、これぐらいで稼働しています。
確かにこれではWeb制作は稼げないと言われても仕方ないですね。。。
ただ副業でも、請負案件は単発で大きな金額が入ることもあるのが魅力ではあります。副業ならこれで十分ですよね。
副業で行うには時間がかかる
Web制作は副業で稼ぐには時間がかかりすぎるという意見もあります。ここでWeb制作の流れを復習してみましょう。Web制作のエンド案件を受注した場合は以下のプロセスを全て自分、または自社で受け持つことになるわけです。これは分かりやすいですね。
しかし仮にコーディングのみ請ける場合ですが、多くのケースで前段階で遅延が発生します。納期は変わらないのにです。その場合どうなるか。
すみません、デザインのFixに時間がかかりまして、一週間デザインのお渡しが遅れました。納期は変わらないため、何卒コーディングをナルハヤで進めてもらえますと幸いです・・・
という厳しい状況に往々にして当たります。副業はただでさえ時間が無いのにコーディングはナルハヤでとなりやすい。
コーディングは制作工程の後ろなので、遅延の影響をもろに受けやすいです。
Web制作の副業は本当に稼げないの?
ここまでWeb制作の副業で稼げないと言われる主な理由を見てきました。
ではWeb制作を7年行っており、Web制作メンターとして多くのフリーランスや制作会社転職者、副業Web制作者を排出してきた私はどう思うのか。
結論Web制作の副業は稼げると考えています。ただしコツがあり、以下の順番が良いと感じています。
- ノーコードWeb制作での副業を考える
- コーディング知識を補強する
①:ノーコードWeb制作での副業を考える
まず、お客さんと直接つながるエンド案件形式で、ノーコードWeb制作で副業を行うことを検討してください。
理由としては下記の通り
- コーディング案件をガッツリするのは時間的に厳しい
- 学習の道のりも長い
- ノーコードであれば比較的容易に学習できる
- ノーコードなら作業時間も短め
- エンド案件なら納期を調整できる
- Webサイトのニーズはまだまだ多い
ここで行う案件は制作会社の下請けの働き方とは異なり、お客さんに直接サイトを納品するエンド案件です。
お客さんに営業するフェーズに早めに入って、案件実績を積むのが大切だと思います。AIが来て時代の流れがとにかく早いので、早めに実務で実績を作っておくのがいいかと思います。
これに関して、「これからWeb制作を学ぶなら何から始めるか」という題目で議論した動画がありますが、結論まずはノーコードで超速で案件に挑むのが良いよね、となっています。
Web制作は学習よりも案件をこなすほうが難しいです。なので、さっさと案件に突っ込むのが大切なのです。
でもコーディングできないのに案件なんてできるの?
と思うかもしれません。もちろんコーディングはできたほうが便利ですが、意外にノーコードだけでできる案件も多いです。コーディング知識は必要になってから学べばいいと思います。というかそのほうがモチベーションも高く保てます。
②:コーディング知識を補強する
ノーコードWeb制作で案件を獲得できるようになって、コーディング知識が必要だと感じたら勉強を開始すればいいと思います。
勉強方法には様々ありますが、この後の副業ロードマップで詳しく解説していきます。
あくまで副業Web制作で稼ぎたい人向けに書いており、時間が取れる専業で取り組むなら普通にコーディング技術を身に着けたほうがいいと思います。特に制作会社などと仕事をするなら必須です。
Web制作副業ロードマップ
ここからはWeb制作副業で稼ぐまでの簡易的なロードマップを解説します。コーディング学習ロードマップよりとても簡単です。
- ノーコードスキルを身につける(1ヶ月目)
- ポートフォリオを作成する(2ヶ月目)
- 営業する(2~3ヶ月目)
- コーディングスキルを学ぶ(必要に応じて)
本業で行っている人が多いかと思いますので、Web制作の副業で稼げるまでの期間は3カ月〜6カ月を見ていてください。
①:ノーコードスキルを身につける(1ヶ月目)
まずはノーコードスキルを身に着けます。具体的には以下のどちらかができるようになってください。
- WordPressの既存テーマを使ったサイト制作
- STUDIOを使った制作
WordPressのテーマのおすすめは「Snow Monkey」や「SWELL」、最近だと、「OLTANA」もおしゃれでいいなと思います。
WordPressでのサイト立ち上げやカスタマイズに関しては過去にいくつか記事を出していますので、そちらを参考にしてみてください。
サーバーは今ならシンレンタルサーバー をおすすめしておきます。
②:ポートフォリオを作成する(2ヶ月目)
ノーコードでWebサイトが作れるようになったら、ポートフォリオとして使えるサイトを作ってください。
と言っても、エンド案件で見られるのは技術力じゃなく、
- 見た目が整っているか
- 必要な機能が揃っているか(お問い合わせフォームや予約機能など)
これぐらいです。例えばSWELLにはたくさんのデモサイトがあり、デザインを参考にすることができます。
どのレベルのポートフォリオをいくつ作れば良いのかは、ノーコードWeb制作を学べるデイトラライトニング受講生のポートフォリオを参考にするといいです。一例を貼っておきます。
③:営業する(2~3ヶ月目)
ポートフォリオが準備できたら営業していきます。基本的にノーコードWeb制作なので、エンド営業をしていきます。エンド営業のやり方については下記の記事を参考にしてください。
③:コーディングスキルを学ぶ(必要に応じて)
案件をこなす中で、コーディング技術が必要になったら都度学ぶといいかと思います。コーディングができると、例えば以下のようなことができるようになります。
- テーマに存在しないオリジナルセクションを追加
- スクロールしたら、ポップアップを出現させる
- お問い合わせフォームのカスタマイズ
- フォントの大きさ調整
コーディングスキルの学び方に関しては、まずはHTML/CSSを学習するといいでしょう。余裕があればJavaScriptの勉強をしてもいいと思います。
コーディングが思ったより楽しいとなれば、WordPressテーマを一から作れるようにしてもいいですが、そこまでいくともうコーダーですね笑
Web制作副業で稼げる人、稼げない人の特徴
私は年間で数百人のWeb制作課題添削をしていたり、公式LINEで質問受付をしています。
その知見を踏まえて、ここからはWeb制作副業で稼げる人と稼げない人の特徴を解説します。
Web制作副業で稼げる人の特徴
Web制作副業で稼げる人は以下の特徴があります。
- とにかくすぐやる
- とにかく時間を確保している
- 営業はとにかく数をこなしまくっている
- 言い訳しない
当たり前すぎますね。。。笑 この次の「Web制作で稼げない人の特徴」のほうが大事です。
Web制作副業で稼げない人の特徴
Web制作副業で稼げない人の特徴は以下の通り。
- 時間が無いと言う
- しばらく経って聞いても「まだ悩んでます」と言う
- とにかく路線変更したがる(コーディング→デザイン→マーケティングなど)
- 色んなことに同時に手を出す
- とにかく自己投資を避ける(ケチる)
この記事を見ている人はWeb制作を副業で行うことに興味があるはずですが、忙しい本業をしつつWeb制作を学んで仕事にするのはハードです。
よって、「時間が無くて」と数ヶ月経っても言い続ける人がいますが、これは厳しい傾向にあります。
また路線変更を短期間で繰り返す人も結果が出にくいです。よくWeb制作をサポートしていると、
デザインとかマーケティングも必要ですかね?
と質問を受けることがありますが、これも危険です。Webマーケティングに関してはSEOマーケを学ぶことには意味がありますが、それ以外もやっていると何も身につかなくなります。
あとは正反対に自己投資を極端に避ける人も厳しい傾向にあります。「絶対に1万円以下で学習したい!」みたいな方がいますが、こういう人ほど効率がとても悪く、案件獲得までいけた例をほとんど聞きません。
わざわざ成功率の高い道を外れなくてもいいと思います。
Web制作副業で稼ぐのをサポートしてくれる場所
ここではWeb制作を副業で稼ぐのをサポートしてくれるおすすめコミュニティを一部紹介します。
結論下記です。
- コードスルー:多くの受講生に月30万以上を稼がせてきた実績があり、熱血メンターとしさんが全力サポートしてくれる
- WSSクラス:Web制作営業のやり方、仕組み化、サブスク収益化を幅広く学べるコミュニティ
- デイトラコミュニティ:デイトラ生限定。チームを結成したり模擬案件チャレンジなど活発に活動している
Web制作の副業で稼げている人の多くはどこかのコミュニティに属している率が高いと感じます。それは仲間と切磋琢磨することで爆速で学習を進めることができるから。
コミュニティに入って結果が出た人の言葉
実際に上記コミュニティに入って結果が出せた人の言葉を一部引用します。
こちらはコードスルー参加者の声。努力量が圧倒的ですが、コミュニティにいたからこそここまで営業をやりきれたのだと思います。
以下はデイトラコミュニティ生の声です(文章はXから抜粋しています)
活動する「環境」がとても大事だと言うことです。独学でダラダラしている間の機会損失は計り知れません。この半年でAIもだいぶ進化してきています。
さっさと実務に入り込んで、AIに代替されるのではなくAIを使って他を代替していく立場になるのが吉です。
Web制作副業は稼げない:まとめ
本記事ではWeb制作の副業は稼げないのかを考察してきました。結論、Web制作の副業で稼ぐことは可能で、具体的にはエンド案件×ノーコードWeb制作がおすすめになります。
私の本心で言えば、まずはWeb制作会社に転職するのが鉄板だと考えています。このブログでは未経験からWeb制作会社に転職した人を何人もインタビューしてきました。
しかし年齢的に転職は厳しいという方や、副業や専業フリーランスとして挑戦されたい方も多いかと思います。そんな方々に「コーディング以外での道もあるよ」と示すのが本記事の役割かと思い、執筆しました。
まずは本記事の副業ロードマップ通りに学習していただき、スピードにブーストをかけたいならコミュニティを活用するといいと思います。
HTML初心者からWordPress実案件レベルまでのコーディング演習課題を「専用ページ」にて公開しています。
- Figma,Photoshopデザインからのコーディング
- サーバーアップロードでサイト公開
- プロによる最大3回の表示確認特典
- レビュー返しは爆速
- 2024年にデザイン刷新!被らないポートフォリオ
「初級編」は初めてデザインからコーディングする方向け
「中級編」はJavaScriptやjQueryの練習
「上級編」はWordPressの実案件を模擬体験できるレベル感にしています。
中級者の方には高難易度課題を詰め合わせた「即戦力セット」も出しています。
全課題で「実務レベルの、プロの厳しいレビュー」を受けられるようにしています。
また、2024年には随時デザインの刷新をしており、完全リニューアル!!
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コーディングは書籍だけではなかなか実力がつかないので、実務レベルのレビューを受けて自身をつけたい人は是非挑戦してみてください!
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